ベーシスト急逝の人気バンドが「追悼ライブ」開催告知 「いつでも誰でも戻って来れる場所を守り続けて行く」

2024年4月26日(金)11時28分 J-CASTニュース

ビジュアル系バンド「the GazettE」のベーシスト・REITAさんが2024年4月15日に急逝し、バンドの公式サイトが5月25日、葬儀が営まれたことを発表した。

ファンとともにREITAさんを偲びたいとして、バンドは5月27日に追悼ライブ「HERESY LIMITED 『SIX GUN'S』」を開く。公式サイトでは、メンバーらのコメントも公開している。

「REITAが何よりも愛した音楽とLIVEで送り出してあげたいという想い」

「the GazettE」は、02年に結成され05年にメジャーデビューしたビジュアル系バンドだ。REITAさんは前身となるバンドからベーシストとして活動してきた。

REITAさんは15日、42歳で亡くなった。死因などは明らかになっていない。

亡くなった日の未明には、REITAさん自らXに「the GazettEは永遠であってほしいと願う」とつづっており、これが最後の投稿となった。

バンド公式サイトは25日、「REITAの葬儀が執り行われましたことを、謹んでご報告いたします」と報告。その上で、ファンとのお別れの場としてライブを開催すると明かした。

「REITAをthe GazettEとしてファンの皆様と共にどのように送り出すのが最善なのか、the GazettEメンバー・スタッフで協議を重ねた結果、REITAが何よりも愛した音楽とLIVEで送り出してあげたいという想いから、今回の公演を追悼公演という形で行わせていただく事となりました」

ライブは5月27日、豊洲PITで開催される。グッズ販売の予定はなく、詳細については協議中だとした。

「ファンをいつまでも??で泣かしておくのはREITAも気が休まらないだろう」

追悼ライブの開催に際し、メンバーからのコメントも発表している。

ボーカルのRUKIさんは、ライブでREITAさんを送り出すと決めた理由について「純粋に今までREITAが1番嬉しそうに幸せそうに喜んでいた事とは何かと考えた時、それはいつだってライブでファンの声や、皆の楽しんでる姿を見ていた事、これが全員の同じ意見でした」と明かした。

「ご親族の方々から『頑張っていってほしい』という言葉を聞けた」ともしており、「全てを諦めて心が落ち着くのを待ち続けるよりも、REITAはいつだって永遠に自分達やファンの心の中にいると想い、このライブを毎年行う事こそが永遠にREITAを想い続ける本当の意味の追悼であり、バンドのメンバーが与えられる仲間としての愛の形」と決意をつづった。

ギターの麗(うるは)さんは「彼が逝去してから僅かな時間しか流れていませんが、時が傷を癒してくれる事よりもREITAの記憶の色彩を少しでも色褪せる事なく、ファンの皆と鮮やかに彩っていける場所をこれからも作り続けて行く事に残された人生を捧げていきたい」とした上で、突然の訃報に心を痛めているファンにも寄り添った。

「どれだけ時間が掛かったとしてもいずれ受け入れて前を向ける様になった時に、いつでも誰でも戻って来れる場所を守り続けて行く事が残された4人のメンバーに今できる唯一の事であり使命でもある」

ギターの葵さんは「今はまだ、REITAを偲ぶときかもしれない」としつつ、メンバーらと話し合った上で「REITAの愛したthe GazettEのライブで送ってやるのが俺たちの流儀だろう」と決断したと明かした。

REITAさんの最後の言葉について「単純にバンドを存続させるって意味も当然あるだろうけど、きっと優しいアイツの事だから『バンドを、スタッフを、そして何よりファンを守ってほしい』って託したのかなって思う」と思い巡らせた。

悲しみに暮れるファンについて「REITAはそれを?て『泣かせちゃってごめん。でも来てくれてありがとう』って?ってるんだろうなって」「そんなファンをいつまでも??で泣かしておくのはREITAも気が休まらないだろうって、そんなファンの帰って来れる場所、?えられる場所を準備しておこう」とした。

ドラムでリーダーの戒さんは、「いままでもこれからも変わらないthe GazettEをREITAと皆にみせていくことが今まで支えてくれた全ての方々への感謝の形」とした。

ファンにも様々な思いがあると受け止めた上で、「無理に立ち上がらなくていい、無理に気持ちの整理なんかつけなくてもいい。どれだけ時間をかけたとしてもかまわない。変わらない気持ちで、変わらない場所でずっと待っています」と呼びかけた。

J-CASTニュース

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