大谷翔平と真美子夫人に共通する“意外に庶民的”な金銭感覚 スポンサー契約10億円なのに好物はハンバーガー、手土産はじゃがポックルやブラックサンダーなど413円相当のお菓子…

2025年4月28日(月)12時0分 文春オンライン

〈ただいま。〉


 3月13日、自身のインスタグラムにこう投稿したのはドジャースの大谷翔平(30)だ。日本で行われるカブスとの開幕戦。日本でのプレーは2023年のWBC以来約2年ぶりとなる。


◆◆◆


羽田空港ロビーには、1000人以上のファン


 ドジャース一行を乗せたアトラス航空のチャーター便が着くと、羽田空港ロビーには平日の昼だというのに、1000人以上のファンが集結した。


「動線には高さ2メートル以上のパーテーションが立てられた。前日に到着していたカブスナインはその裏を通ったのですが、ドジャースは別ルートのVIP専用の特別動線で空港外に出たとみられます。混乱を避けた陽動作戦は見事に成功したようです」(スポーツ紙記者)


 在米ジャーナリストの話。


「2年連続の海外での開幕戦は異例。時差ボケや体調管理の問題はあるが、選手たちは日本行きを歓迎していた。クレイトン・カーショーはリハビリ中なので今回のメンバーには入っていないのに、わざわざ自腹で来日したほど」


帰国による経済効果


 15日の巨人とのプレシーズンゲームに一番DHで先発出場した大谷は、早速ホームランを放ちファンを熱狂させた。


「帰国したばかりでいきなりホームランを打つなんてやはり普通の選手ではないですよね。ストイックな生活をされているのに常にニコニコしていて、ファンサービスも欠かさない。そんな人間性が彼の経済効果を高くしている」


 こう話すのは各種経済効果の試算で知られる関西大学の宮本勝浩名誉教授だ。今回の大谷凱旋における経済効果の算盤を弾いてもらった。


「NPBの通常の試合だと1試合あたり3億〜4億円ほどの経済効果がある。ところが今回は前例にないほどの盛り上がり。開幕戦1試合あたり約16億円、2試合で32億円。さらに巨人、阪神とのプレシーズンゲームで1試合あたり8億円が見込め、それが4試合開催される。これで約64億円。これに大谷選手の広告的効果が10億円ほどプラスされる。MLBの選手の旅行費・滞在費・土産代が3億円、その他が1億円とすると、概算でも78億円ほどになると見られます」


 帰国するだけで約80億円の経済効果を生むとあれば、便乗しようと関係者は必死のようだ。



数日で80億を動かす男


大谷が契約者第1号となった別荘


 大谷がハワイ島の高級リゾート地に別荘を建設予定の「ザ・ビスタ・アット・マウナケア・リゾート」を最初に訪れたのは22年10月のこと。14の区画が分譲されており、1区画はおよそ4000平米になる。一流建築デザイナーが設計する建物の平均床面積は650平米で販売価格は平均約25億円。大谷が契約者第1号となったことが報じられた。


大谷の購入で、購入希望者が殺到


 今年1月4日、現地で着工式が行われ、その様子が不動産開発業者のホームページに公開(現在は削除)。大谷や真美子夫人、愛犬のデコピンも参加し「OHTANI」のネームが刻まれたシャベルを手にして微笑む姿が写されていた。


「この別荘の販売会社が開幕戦にあわせて東京に便乗来日。富裕層に向けての個別説明会を都内の5つ星ホテルとオンラインで行った」(現地不動産関係者)


 実際に説明会に参加した人物に話を聞いた。


「説明資料の冒頭から大谷さんの写真が大きく載っていました。大谷さんが購入した区画はどこかも説明され、『バスケットコートくらいのトレーニング施設を建設中。ピッチング練習場も作っており、その上にプールもできる予定』と建設中の別荘の詳細を語っていた。『大谷さんとは別荘が完成した後の4年間は年に1回、食事会などのイベントを行うことを約束している』と言い、1月の着工式には大谷夫妻と購入者のディナー会もあったそう。『もし買っていただけるなら大谷さんと会えることになっています』と、とにかく大谷さんゴリ押しの営業でした」


 大谷が購入したとの報道後、購入希望者が殺到しているという。


「ジャンルを問わずにスポンサーがつくのは異例」


「打撃の呼吸 壱ノ型 圧倒的ホームラン!」


 日本開幕戦に合わせてMLBは人気アニメ「鬼滅の刃」とのコラボレーションムービーを公開した。


 大谷に抱き着きたいのは企業もまた同じ。長嶋茂雄とコラボしたセコム、ファミリーマート、日清製粉、世界的人気ゲームのフォートナイトと、「鬼滅の刃」含む5大新スポンサーの広告が次々と打ち出されており、鼻息の荒さが伝わってくる。


「23年シーズンまで在籍していたエンゼルスは下位止まりでしたが、ドジャースに移籍して1年目でワールドシリーズを制覇。昨年の経済効果は1328億円で、エンゼルス時代の約3倍に跳ね上がっています」(前出・宮本名誉教授)


 MLBの日本開幕戦を手がけてきたスポーツビジネスマーケターの平方彰氏はこう語る。


「スポンサーが乱立しすぎて大谷効果が薄れる恐れもある。事実、化粧品メーカーのコーセーは期待には届かなかったそうだが、それでも継続起用を決めた。二刀流と絡めたファミマのおにぎりの売れ行きは良いらしく、これだけジャンルを問わずにスポンサーがつくのはやはり異例です」


真美子夫人の㊙餞別


 広告代理店関係者が話す。


「現在、大谷との年契約金は10億円と言われています。『鬼滅の刃』はMLBとの契約なので大谷サイドに渡るのは2億円程度でしょうが、単純計算で新スポンサーだけでも42億円が動いたことになる」


 まさに“大金の呼吸”の観だが、好物はアメリカの大衆的ハンバーガーチェーン「イン・アンド・アウト」と語るなど、大谷は庶民的スーパースターでもある。そんな庶民感覚を真美子夫人も共有する。


〈物理的にはそこに行けないけれど、心は間違いなく一緒にいます〉


 夫の留守を守る第1子妊娠中の真美子夫人がドジャース選手の夫人会メンバーに差し入れした手紙と旅のお供が話題になっている。


 差し入れの中身は日本のKawaiiを代表するサンリオキャラクターのハローキティのポーチや鏡などのグッズのほか、チョコレートのアポロやじゃがポックル、ブラックサンダー、チーズおかき、キットカット抹茶味の詰め合わせだった。お菓子の価格は計413円也。セレブに贈るにはお手頃すぎるが、


「気取った高級菓子ではなく、訪日外国人に好評な日本を代表するお菓子のセレクト。メーカーの重複もありませんし、大谷のスポンサーと被らないような配慮もあったのでしょう」(前出・在米ジャーナリスト)


 賢妻ぶりが光るが、ここにも経済効果がありそうだ。


 アポロを販売する明治は「数ある日本のお菓子の中からアポロを選んでいただき、光栄に思っています」と喜びを隠さず、「SNS中心に話題に上っていることを確認しております」と反響を明かした。


 じゃがポックルを製造するカルビーは「(真美子夫人は)東京都のご出身かと思いますが、北海道土産であるじゃがポックルをお選びいただき、大変光栄に思います」と、真美子夫人のセレクトの妙に舌を巻き、「じゃがポックルのブランドサイトへの訪問数が増加しました」とホクホク顔。


 夫婦そろって開幕からこの大騒ぎ。今シーズンのSHO-TIMEで動く金はSHO額でないことだけは確かなのだ。


(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年3月27日号)

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