お寺×アート=「テラート」…とっつきにくい現代アートを身近なお寺で
2025年4月28日(月)15時0分 読売新聞
作品について解説するグアリノさん(27日、西光寺で)
寺の空間を利用して現代アートを展示し、鑑賞を楽しむイベント「テラート」が、西光寺(富山市婦中町長沢)で開かれている。
同寺が富山県魚津市在住の造形作家、グアリノ・アキさん(51)と縁があったことから、開催が実現。寺にもっと人が集まり、身近な場所にしようと企画された。
本堂や廊下、境内には、県内外12人の作家による作品が展示されている。グアリノさんは童話「ブレーメンの音楽隊」をテーマに、富山に現れる害獣のカラスやサル、イノシシなどを重ねた、黒くつややかな彫刻のような作品を制作。金属が使われているように見えるが、段ボールと接着剤で作ったという。
グアリノさんは「今は美術館へ行かなくてもネットで作品を鑑賞できるが、それだけでは分からない作品の見方がある。現代アートは取っつきにくいと感じる人もいると思うが、自宅に飾る感覚で気軽に楽しんで」と話している。
イベントは29日まで。入場無料。28日は午前10時〜午後4時、29日は午後3時まで。