トップ雀士が見せた“幻惑の術”手役をぼかして打ち取った高打点に解説者も脱帽「見事すぎる!」/麻雀・Mリーグ

2024年4月30日(火)11時0分 ABEMA TIMES

 対戦相手の思考を理解した上で、“軍師”は策を練った。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2023-24」セミファイナルシリーズ4月29日の第1試合。EX風林火山・勝又健志(連盟)が渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)から親満貫を打ち取り、その手順に人気解説も脱帽した。

【映像】勝又の技が光った1万2000点、炸裂のシーン

 場面は東2局、勝又はダブリーチャンス。第1ツモではテンパイできず、まずは通常の進行へ。ピンズで対子1組、2面子が完成。さらに西の対子もあるこの手を解説の元U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)は「難しいですね、混一色もあるので」と注目した。

 白も中もツモ切り。まずはリーチを目指す構えだ。勝又はその後に出る2筒にポンをかけ、混一色へ向かった。ここで軍師の技が光る。ポンして切ったのは9索。ピンズを集め、混一色に向かうなら危険な7索から切るのがセオリーだ。石橋は「7索打たなかったですね。タンヤオに見せようとしていると思います。7・9・9ってすごく(手の中が)スッキリした形に見えるんですが、手牌が絞られてしまう。麻雀の基本は自分が不要な牌は先に切る。その基本を外して、相手の読みを外している」と説明した。

 その後、勝又は3筒を対子にして西とのシャンポン待ちテンパイ。視聴者は「うわー」「上手すぎい!」「けんじ、やってんな」「ホンイツぼかし」と騒然だ。実況の日吉辰哉(連盟)も「これ時限爆弾だ!」と絶叫。4筒を引いて2・5・8筒待ちとすると、多井から8筒が出てロン。混一色・赤・ドラの1万2000点を決めた。

 石橋は「勝又が見事すぎる!リスクを取って、わざわざ危ない7索を置いて、混一色ではないというアピールが効いたということですね。手牌読みができる多井だからこそ、8筒は止まらない」と改めて説明、勝又の手順に脱帽しきりだった。

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)

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