プロ野球の地方開催が激減した理由を元ソフトバンク球団幹部が解説「簡単に言えば...」
2025年5月3日(土)22時34分 スポーツニッポン
東大卒の元ロッテ投手で、ソフトバンクの球団幹部を経て現桜美林大教授の小林至氏(57)が自身のYouTube「小林至のマネーボール」を更新。近年のプロ野球で地方開催が激減した理由を解説した。
小林氏によると、1989年のプロ野球の地方開催は95試合あった。それが2022年には26試合にまで減ったという。
その理由を「経済合理性ですよ。簡単に言えば儲からないから」と説明した。
言い換えれば本拠地球場での開催が儲かるようになったという。
かつては本拠地球場も間借りが多かったが、現在は多くの球団が運営権を持って、独自のビジネスを展開している。
小林氏は「今、本拠地開催の興行収入は少なくとも1試合5000万円。地方開催は売り興行で2〜3000万円くらい」と解説した。
では地方開催は今後どうなるのだろうか?
小林氏は「なおさら難しくなる」と指摘した。
運営権を手に入れた各球団はビジョンなどをLED化、演出もアーティストのコンサートレベルで、それを地方球場に求めるのは無理がある。
加えて選手のトレーニングなどの施設も地方球場は問題が出てくる。
西武の大宮開催、楽天の東北遠征など本拠地球場以外の興行を毎年実施している球団は「非常に頑張っている」と指摘。今後はそのような球団の努力に期待するしかないのかもしれない。