混戦の優勝争いもゼウスは勝負を楽しんでいる!鈴木たろう、終盤逆転の親満貫ツモ 仲間のラスを即挽回で満面の笑み/麻雀・Mリーグ
2025年5月9日(金)10時4分 ABEMA TIMES

ヒリつくゲームほど、ゼウスにとっては面白い。「朝日新聞Mリーグ2024-25」ファイナルシリーズ、5月8日の第2試合は赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)がトップで個人2連勝。第1試合で4着だった渡辺太(最高位戦)のマイナスを消し、チームは首位キープとした。
第1試合はTEAM雷電・本田朋広(連盟)がトップを獲得し、渡辺が4着となったことで、セガサミーフェニックスが首位に立った。受けた借りはその日に返したい、超混戦の今シリーズ。挽回を期待されて登板したのがたろう。当試合は起家からセガサミーフェニックス・竹内元太(最高位戦)、U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)、たろうの並びでスタートした。

たろうは東1局、竹内のリーチを受けて、平和・赤2・ドラの8000点をダマテン。これを竹内から討ち取って快調な滑り出しに成功した。しかし東3局はその竹内に5200点の放銃。微差のトップ目で南場へ。南1局はダマテンで竹内から2000点をゲット。さらに南2局も2600点を鈴木優からアガり、トップ目を維持する。南3局に鈴木優が萩原から満貫をアガり、南4局は鈴木優とわずか400点差の接戦となった。
この局、たろうはまず亜リャンメンの2・5索待ちでタンヤオ・赤2・ドラをテンパイ。リーチをせずとも親満貫、絶対に取りこぼせない手のため、慎重にダマテンとした。その後、5筒の暗刻に7筒がくっつき、6・7筒の変則二面張に切り替えた。ここでもたろうはダマテンを続行。息を潜めてその後にツモった牌は待望の7筒だ。この親満貫でダントツ状態となり、同1本場は竹内の3着キープのツモアガリでゲームセット。たろうの逃げ切りトップが確定した。
仲間のラスを帳消しにした会心勝利。試合後のたろうはにっこり笑顔を浮かべて「うれしいです、幸せです。いつもフェニックスにマクられちゃうので」とコメント。渡辺のラスに続く登板だったことについては「チーム戦なのでね。僕がカバーしてもらうことのほうが多い。たまには太をカバーしてあげようかなと」。
「まだまだ山場はいっぱいあると思う」と最後に語ったたろう。それでもその表情からは、余裕や自信も感じられるほどだった。すでにMリーグで優勝経験があり、数々のビッグタイトルも獲得したゼウスが、今後もこの混戦を楽しみながら、ポイントを上乗せしていきそうだ。
【第2試合結果】
1着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)4万5800点/+65.8
2着 U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)2万9600点/+9.6
3着 セガサミーフェニックス・竹内元太(最高位戦)2万200点/▲19.8
4着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)4400点/▲55.6
【5月8日終了時点での成績】
1位 赤坂ドリブンズ +404.2(6/16)
2位 セガサミーフェニックス +362.5(6/16)
3位 U-NEXT Pirates +197.4(6/16)
4位 TEAM雷電 ▲41.7(6/16)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)