「あんぱん」豪のため蘭子も献金“愛国の鑑”のぶ、チャラい嵩に激怒「当時の正義」すれ違いにネット悲痛

2025年5月9日(金)8時15分 スポーツニッポン

 女優の今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月〜土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は9日、第30話が放送された。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」シリーズなどのヒット作を放ち続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算112作目。国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏と妻・暢さんをモデルに、激動の時代を生き抜いた夫婦を描く。

 第30話は朝田のぶ(今田美桜)の発案により、女子師範学校の生徒たちは御国のために命懸けで働く人たちに慰問袋を作ることに。休日には献金を呼び掛けるなど、意欲的に活動。その様子がのぶの写真付きで新聞に掲載されると、のぶは“愛国の鑑”として注目を集める。一方、柳井嵩(北村匠海)は図案コンクールに入選し、賞金を獲得。銀座のカフェから柳井家に電話をかける。柳井千尋(中沢元紀)からのぶが新聞に載ったことを知らされ…という展開。

 原豪(細田佳央太)が出征。のぶは自分にやれることを小川うさ子(志田彩良)と考え、慰問袋を思いつく。

 嵩から手紙。銀座・美村屋に飾られたパン職人の集合写真に屋村草吉(阿部サダヲ)が写っている、との報告だった。

 朝田蘭子(河合優実)も豪のために献金。のぶは草吉に直接確かめたが「銀座のパン屋なんて、知らねえな」と否定された。

 嵩は佳作。賞金は50円。千尋に呼ばれ、のぶは柳井家へ。嵩と電話がつながる。

 嵩「のぶちゃん、新聞に載ったんだって?凄いね」

 辛島健太郎(高橋文哉)らが歌う「図案科の歌」がうるさい。

 のぶ「それより、ヤムおんちゃんのこと、もっと詳しゅう教えて」

 健太郎「誰と電話しよおと?」「あ、女ね?もうそげな彼女ができたとね?まさか、デッサンのモデルのあの子やないと?」

 のぶ「(気まずく)電話代もったいないき、もう切るで」「嵩は東京へ何しに行ったがで」

 嵩「そりゃ、のぶちゃんみたいに新聞に載るような立派なことはしてないけど、のぶちゃんも来たら分かるよ。街も、お店も、道を歩いてる人も、みんな凄く素敵なんだ。ここには自由がある」

 のぶ「自由?」

 嵩「のぶちゃんもいつかおいでよ」

 のぶ「嵩、御国のために働きゅう兵隊さんのこと、ちっとでも考えたことあるがか。嵩がチャラチャラ遊びゆう今この時も、兵隊さんは命懸けで戦いゆう。嵩と同じばあの若者がどんどん兵隊に取られゆう。そんな時に嵩は何をしよらあ!たっすいがー(「たっすい」=「弱々しい、張り合いがない」を意味する土佐弁)のドアホ!」

 千尋と柳井千代子(戸田菜穂)は、のぶが正しいと擁護した。

 「高知と東京、その距離よりも遠く、2人の心はすれ違ってしまったようです。ほいたらね!」(語り・林田理沙アナウンサー)

 第26話(5月5日)、「銀座には美女しかいない」と報告された“偽名手紙”とは比較にならない怒り心頭ぶり。SNS上には「2人の環境が違いすぎる」「2人の関係、終わりそうじゃないか」「嵩くんは悪くない。ちょっと可哀想」「確かに、1浪した上に東京へ遊びに行った感じに聞こえたでしょうね」「この時代における正しさよ」「確かにこれが当時の正義。戦後、その変化をどのように描くのか、興味深いです」などの声が上がった。

 12日から第7週「海と涙と私と」に入る。

スポーツニッポン

「あんぱん」をもっと詳しく

「あんぱん」のニュース

「あんぱん」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ