女性レーシングドライバーJuju 2年目シーズン目前にチームが撤退...窮地救った父との挑戦に密着
2025年5月9日(金)10時0分 スポーツニッポン
9日深夜放送のTBS「バース・デイ」(深夜1・23)は元F1ドライバーの野田英樹氏(56)の次女で、「Juju」として活動するレーシングドライバーの野田樹潤(じゅじゅ、19)に密着した。
昨年に国内最高峰の自動車レース、スーパーフォーミュラに日本人女性として初めて参戦し、ルーキーながら年間9レース全てを完走する奮闘を見せたJuju。その活躍が認められ、同年11月にモータースポーツファンの投票による「活躍を期待するドライバー1位」にも選ばれた。
大きな注目を浴びた1年目。2年目は、さらなる活躍を目指はずだったが不測の事態が起こった。それは新シーズン目前で、突然所属チームが撤退を発表し、今後が白紙となった。
先行きが不透明となった中、窮地を救ったのは父・英樹さんだった。自ら新チームを立ち上げてスーパーフォーミュラに参戦することを決めた。だが、通常、チームの立ち上げには半年以上の準備期間が必要とされるが、開幕戦までわずか2カ月だった。
ゼロから立ち上げた新チーム。英樹さんは人脈を総動員してスタッフとスポンサー集めに奔走。体制を整えるのと並行して開幕戦への準備に追われた。チームとしての最初の目標が2月中旬に行われる公式テストへの出場。レースで使用するレーシングカーを急ピッチで完成させ、何とか間に合わせた。
公式テストは2日間。新チームにとってサーキットで走れる唯一の機会だったが、初走行となる当日の朝、コースは雪で覆われた。それでも悪条件の中、初走行を無事に終えることが出来た。走行後、Jujuは運転の感覚、感触をチームに伝え、改善点を共有。レーシングカーの調整は深夜まで続けられ、2日目で最終確認をし、今できる万全の準備となるはずだった。
しかし、朝から雪が降っていたため午前中のテストは中止。その後も天候は回復せず2日目のテストは中止に決まった。実績もデータもない新チームにとっては大きな痛手となった。そして、不安材料を抱えたまま迎えた開幕戦。新チームでの大事な初陣の結果はいかに。