【光る君へ 大河絵(光る君絵)】第18話 鬼畜の暴言VS鬼気迫る演説 プリンスからクズに闇堕ち伊周

2024年5月12日(日)17時1分 スポーツニッポン

 女優の吉高由里子(35)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は12日、第19話が放送される。

 <※以下、ネタバレ有>

 先週の第18話は「岐路」。藤原道隆(井浦新)亡き後、一条天皇(塩野瑛久)が次の関白にと命じたのは藤原道兼(玉置玲央)だった。道兼は民のために良き政を、と奮起していたが、関白就任の日に倒れ、7日後にこの世を去る。その頃、ききょう(ファーストサマーウイカ)がまひろ(吉高由里子)を訪ねてくる。次の関白は藤原伊周(三浦翔平)か藤原道長(柄本佑)か、内裏で話が持ち切りだという。夜、まひろが道長との思い出の場所へ行くと…という展開だった。

 「七日関白」の名の通り、父・兼家の呪縛から解き放たれ、ついに巡って来た頂点の地位もつかの間…。流行病だと遠ざけた道長の腕に抱かれ、短く哀しき生涯を閉じた道兼。そして宮中の出世争いは——。

 宴を開き“器の大きさ”をアピールする伊周。妹の定子を通して一条天皇への根回しも万全と、次なる関白の座を確信していた。

 その裏で、藤原詮子(吉田羊)は内裏に乗り込み「関白は伊周に決めた」とすっきりした顔で言う息子の一条天皇に涙と叫びの訴え。

 そして一条天皇が下した決断は…伊周から取り上げた内覧の職を道長に与えた。

 この決定に伊周が豹変。登華殿に乗り込み、まさに鬼の形相で定子を責め立てた。「こうなったらもう、中宮様のお役目は皇子を産むだけだ。皇子を、産め。皇子を、皇子を産め。早く皇子を産め!素腹の中宮などと言われておるのを知っておいでか。悔しかったら、皇子を産んでみろ。皇子を産め。早く皇子を。早く皇子を産め!」

 家のため権力に取りつかれた兼家、道隆の狂気を超える“三代目”のクズっぷり。愛しき定子のために一度は伊周関白を決めた一条天皇の決断を翻意させた詮子の執念の鬼気迫るド迫力演説。鬼の形相、鬼畜の暴言とプリンスからクズに闇堕ちする伊周を“石井ワールド”で描く。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2023 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2023 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでの大河絵連載は「鎌倉殿の13人」(2022年)、「どうする家康」(2023年)に続き3年目。

スポーツニッポン

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