事実上の戦力外通告を受けたマエケン(37)が広島に復帰する可能性は? 古巣ファンからのラブコールも…

2025年5月13日(火)12時0分 文春オンライン

 日本時間5月2日、メジャーリーグのタイガースから事実上の戦力外通告を受けた前田健太投手(37)。今後の去就に注目が集まっている。


「前田は2016年、ポスティングで広島からドジャースへ移籍。その後、ツインズを経て、昨季に2年総額2400万ドル(約35億円)でタイガースに加入しました。しかし、昨季は先発として成果を残せず中継ぎ要員に。今季もここまで登板した7試合は全てリリーフでしたが、防御率7.88と苦しんでいた」(スポーツ紙記者)


 今後はトレードやFA、タイガースとマイナー契約を結ぶなどの選択肢が考えられるが、放出されれば当然、日本球界復帰も視野に入る。



田中将大坂本勇人(ともに巨人)らと並び「88年組」と称される ©AFP=時事


「広島ファンからは早くも『帰ってきて』という声が」


「戦力外報道の後、古巣である広島ファンからは早くも『帰ってきて』という声があがりました」(同前)


 カープ出身投手の日本凱旋で伝説に残るのが、現球団アドバイザーの黒田博樹氏(50)のケースだ。


「黒田氏はヤンキースからFAとなっていた14年オフに広島への復帰を発表。在籍したヤンキースをはじめ複数球団から20億円を超えるオファーが届いていたにも関わらず、その5分の1である推定年俸4億円プラス出来高の条件で古巣に戻ったのです。カープ愛あふれる復帰劇は“男気”と称賛された」(同前)


前田がまだ米国に残留したい理由は「満額の年金まであと1年」


 ファンの期待が高まるのも頷けるが、実際の前田は「広島復帰にこだわっているわけではない」(球団関係者)という。何故か。


「黒田氏が広島に復帰できた背景には、長年チーム編成に携わる鈴木清明球団本部長が熱いラブコールを送り続けたことが大きい。鈴木氏はメジャー挑戦前から黒田氏にことのほか目をかけており、渡米後も連絡をとり続け、毎年のように水面下で復帰を打診していました。その点、鈴木氏は前田に対してはあまり熱をあげていない。今回の戦力外報道にも『他球団の選手にはコメントできない』とつれない対応でした」(同前)


 前田自身、どうしてもまだ米国に残留したい理由もある。


「彼はかねてより『MLBで10年プレーしたい』と口にしていた。MLBには通常62歳から受給できる年金制度があるのですが、10年プレーすると、この年金が満額受給できるようになるためです。その場合、受け取れるのは年間27万5000ドル(約4000万円)となります。現在、前田のメジャー在籍歴は9年で、現状でも満額の90%が受給できますが、目標の『10年』まであと1年。そこまでは何とか粘りたいというのが本音では」(同前)


 老後を左右するピンチを乗り越えられるか。


(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年5月15日号)

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