元「RAG FAIR」“おっくん”奥村氏、参院議員に正式当選 「ようやくチャンスが」保育士経験生かす

2024年5月13日(月)15時2分 スポーツニッポン

 アカペラグループ「RAG FAIR」元メンバーで立憲民主党の奥村政佳氏(46)が13日、自身のSNSを更新。衆参2議員の辞職に伴う欠員補充で繰り上げ当選し、この日の官報に告示されたことで正式に参院議員となったことを報告した。

 衆参比例代表の選挙会は今月10日、衆参2議員の辞職に伴う欠員補充のため、自民党と旧立憲民主党の比例名簿に基づき、奥村氏と自民の森由起子氏の繰り上げ当選を決めた。

 奥村氏は、4月の衆院補欠選挙に立候補した参院議員の自動失職に伴い、19年参院選比例の旧立民名簿で次点だったアイドルグループ「モーニング娘。」の元メンバー市井紗耶香氏が繰り上げ当選したが即日辞職し、次々点の奥村氏の繰り上げが決まった。

 この日、官報に告示され、当選の効力が発生した。奥村氏は「このたび、5年越しの当選証書を頂くこととなりました、おくむら政佳です。2019年の選挙の際、保育士の待遇改善や地位向上を訴えて立候補しました。今もその問題意識は変わっていません」とあいさつした。

 保育問題について、「そして実際、問題の所在も変わっていないように見えます。この間、私は保育の現場にも戻り、つい先月4月まで現場で保育士として働いていました。コロナ禍での保育現場も経験し、保育士の地位・待遇のますますの向上を訴える気持ちは、ますます強くなりました」と、現場を経験したからこその思いを主張。

 「SNSでの発信もしてきましたが、国の中枢に届かない。“仕事の内容をもっと保育士に手厚くしてあげて!”そんな声も多くのメディアで聞きますが、“保育士一人当たりが見る子どもの数が多すぎる”といういわゆる配置基準の問題も、遅々として解決はされていない。私には、保育士の声が、現場の声が、大臣や首相に届いているように感じられない5年間でもありました」と振り返った。

 今回の当選により「ようやくチャンスが巡ってきました」とし、「保育士として、国会の、この日本の真ん中で、大きく声を上げてゆきたいと思います。“こどもまんなか”を標榜するのであれば、もっと保育士に目を向けよ!と」と宣言。

 「また私はこの3年間、日本初の台風専門研究機関でもある、台風科学技術研究センターの立ち上げにも関わってきました。そこで得た知見や、研究者のネットワークも生かしながら、台風や気象に関する防災のことも取り組んでゆきたい。さまざまな防災ボランティアの経験、パラレルキャリアを活かしたフリーランスとしての働き方の経験、いままさに自分ごととしても抱えている『小一の壁』問題などにも取り組んでゆきたいと思っています」と、さまざまな観点から現代の問題点を指摘。

 「そして、今多くの問題を抱えている世の中ですが、まっとうな政治を取り戻せるよう、少しでも日本の、世界の明るい未来がひらけるよう、頑張って行きたいと思います」と意気込んだ。

スポーツニッポン

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