藤井聡太名人、防衛3連覇決めるか!挑戦者・永瀬拓矢九段の初白星か “宇佐神宮御鎮座1300年記念”対局始まる/将棋・名人戦第4局

2025年5月17日(土)9時2分 ABEMA TIMES

 将棋の藤井聡太名人(竜王、王位、王座、棋聖、棋王、王将、22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦する第83期名人戦七番勝負第4局が5月17日、大分県宇佐市の「宇佐神宮」で始まった。シリーズは、3連覇を目指す藤井名人が開幕3連勝で防衛に“王手”をかけている。本局が決着局となるのか、後がない永瀬九段が踏ん張るのか、注目の火蓋が切られた。本局の先手番は藤井名人。

【映像】藤井名人VS永瀬九段 注目の第4局

 藤井名人の防衛3連覇か、永瀬九段のタイトル奪取か。大注目のシリーズは、若き絶対王者が3連勝と大きくリードして挑戦者を突き放している。

 第1局は、永瀬九段の先手で両者得意の角換わりの出だしに。終盤まで手に汗握る展開が繰り広げられたものの、最後は藤井名人が長手数の詰みを読み切って圧巻の勝利。絶対王者が見せたあまりにも美しく恐ろしいほどの強さに、見るものすべてが圧倒されることとなった。

 続く第2局は、後手番の永瀬九段が趣向を凝らした「3三金型角換わり」に誘導。ハイレベルで濃厚なラリーが繰り広げられる大熱戦となった。しかし、最終盤で藤井名人が“名人芸”とも言える手順の妙を披露。未知の局面でも高い対応力を発揮した藤井名人が2勝目を挙げた。

 さらに5月9・10の両日に行われた第3局は、後手の藤井名人が2手目に公式戦で2局目の採用となる角道を開ける一手を選択した。相矢倉戦からねじり合いの展開となったが、果敢に踏み込んだ藤井名人が主導権を握ることに成功。先手陣を完全包囲すると相手に一度もリードを許さず、“藤井曲線”を描いて快勝を飾った。

 シリーズ決着局となる可能性のある本局の舞台は、大分県宇佐市の「宇佐神宮」。全国に4万社余りある八幡様の総本宮で、奈良時代の神亀2年(725年)に創建され、本局は宇佐神宮御鎮座1300年記念として招致された。宇佐神宮の建築様式は2棟の切妻造平入の建物が前後につながった形の八幡造と呼ばれ、本殿は国宝に指定されている。また、対局場となる「勅使斎館」は、10年に一度の「勅祭」において天皇陛下のお使いである「勅使」が祭典斎行のため参籠を行う特別な場所だ。

 防衛に突き進む藤井名人が、この地を3連覇達成の地とするのか、永瀬九段が巻き返しへの地とするのか。星のゆくえとともに、両者が生み出す名局にも大きな期待が高まる。

 持ち時間は各9時間の2日制。本局の先手番は藤井名人。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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