寸前で優勝を逃し…園田賢が“茫然自失”席から立てない 7秒間の静寂…戦い抜いた男の背中に「涙が止まらない」/麻雀・Mリーグ

2025年5月17日(土)14時13分 ABEMA TIMES

 饒舌でエネルギッシュな男が、7秒間、席から立ち上がることができなかった。「朝日新聞Mリーグ2024-25」ファイナルシリーズ、5月16日の第2試合。赤坂ドリブンズからは園田賢(最高位戦)が出場。目の前に見えた優勝を逃し、“茫然自失”となる一幕があった。

【映像】席から立てず…園田賢の悲痛な表情

 最終局となった南4局3本場。セガサミーフェニックス・醍醐大(最高位戦)は逃げ切れば優勝。園田は2700点のツモか3900点のロンが至上命題だった。園田は一時、トップに位置し、優勝が現実的なものとなっていたため、オーラスで劇的に捲る展開は、全ドリブラー(※ドリブンズファンの呼称)が願っていたことだった。

 しかし、このオーラスでは醍醐の奇跡的な生命力が勝負を決めた。醍醐がまず南を暗刻にしてカン7筒のテンパイ、アガれば優勝だ。これに対して親のU-NEXT Pirates・仲林圭(協会)が乾坤一擲のリーチ。このリーチ棒で条件が緩和された園田も追っかけリーチだ。醍醐が引いたのは超危険牌の七万。歯を食いしばり、雀頭の東を切って迂回策とした。その直後、その七万が重なりまさかの復活。そして同巡、園田が力なくツモ切った7筒で、醍醐は南・ドラの2600点(+900点)をアガり、セガサミーフェニックスの初優勝が決定した。

 自らが放銃して、決まってしまったセガサミーフェニックスの優勝。選手間同士の対局終了挨拶が終わっても、園田は現実を受け止めきれなかったのか、席から立ち上がることができなかった。他の選手が立ち上がってからの7秒間の静寂。実況を務めた日吉辰哉(連盟)は「園田は立てない!」と伝えた。

 そんな中、画面には優勝こそ逃したもの、大きなプレッシャーを背負いながら戦った男の背中が映っていた。ネットには「涙が止まらない」「さすがに泣いてまう」「輝く瞬間を来期こそは」などの声が寄せられていた。

 なお、閉幕式終了後に行われた囲み取材で「席に長く座っていた理由」を記者に問われ、園田は「負けたなって。何で七萬トイツなんだろうって考えてました。それと茫然自失といいますか、すぐ立って出ていくのを考える余裕はなかったという感じです」と答えていた。

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)

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