【住之江ボート スポニチ杯なにわ賞】金子拓矢 「いい思いをさせてくれる」住之江で速攻逃げ決めV
2025年5月18日(日)22時24分 スポーツニッポン
ボートレース住之江のスポニチ杯争奪「第59回なにわ賞」は18日、12Rで優勝戦が行われ、金子拓矢(41=群馬)がコンマ05のイン速攻を決めて押し切り、1番人気に応えた。これが今年初優勝で当地は3度目のV。2着争いはピット離れで遅れて4カドになった今垣光太郎が差して2番手につけたが、瓜生正義が2マークで逆転。さらに2周2マークで今垣が再逆転と超大物が激しく競って盛り上げた。
住之江では2018年2月26日の「BTS大和ごせ開設4周年記念競走」で6コースから差し切りV、22年3月19日の「第63回ホワイトベア競走」では道中逆転Vと2度の優勝実績。当地はよほど水が合うのか、エンジンもしっかりと出す印象だ。
ただ、今節は実績皆無の72号機(今節に入るまでは2連対率0%)に、前検から暗雲が垂れ込めていた。
「まったく良くない。エンジンに力がない…」
前検、初日の手応えは明らかに弱め。それでも自慢のペラ調整で日増しに底上げしていくと、気が付けばオール2連対で瓜生、今垣を抑えて予選トップ通過。
迎えた優勝戦。スタート展示の枠なりから変わって馬野がスロー3コースへ。今垣が4カドへ引っ張って3対3。インからコンマ05のトップタイスタートを決めると、1周1マークは一目散の先マイで今年初Vを飾った。
「いいダッシュがつきましたね。3対3になったのも良かったと思う。本当に住之江はいい思いをさせてくれますね」
昨年12月3日のG1三国71周年記念優勝戦で切ったフライングにより、休み明けの3月17日からは1年間G1、G2を走れない。そんな中でも、改めて存在感を示した。
「その分、一般戦で腕を磨いて記念に戻ってもスピード負けしないようにね」
次走の地元・桐生「MBP津幡開設12周年記念」(25〜30日)以降も“一般戦の鬼”と化す。
◇金子 拓矢(かねこ・たくや)1983年(昭58)10月2日生まれの41歳。栃木県出身。群馬支部所属の95期生。2004年11月13日、桐生でデビュー。05年4月4日、蒲郡3日目1Rで初1着。09年7月26日の尼崎で初優勝。通算成績4612走1070勝126優出19V(うちG1は18年2月14日の江戸川関東地区選手権で1V)。同期に峰竜太、岡村仁、海野康志郎ら。1メートル69。血液型AB。