【とこなめボート G2レディースオールスター】浜田亜理沙 ファンへ最高の恩返し 一気逃げで圧勝
2025年5月18日(日)19時25分 スポーツニッポン
ボートレースとこなめのG2「第10回レディースオールスター」(優勝賞金500万円)は18日、12Rで優勝戦が行われ、1号艇の浜田亜理沙(37=埼玉)が一気に逃げ切って圧勝。今年は初優勝。2023年12月31日のプレミアムG1多摩川クイーンズクライマックス以来、2度目の女子特別競走制覇を飾った。大激戦の次位争いは2周2マークをクルッと小回りした遠藤エミが競り勝って2着。3着には川井萌が入った。
強い気持ちで頂上決戦に挑み、浜田がレディースオールスター初制覇を成し遂げた。「準優はペラを失敗した。それを踏まえて調整をしました。優勝戦は全部がバッチリ合っていた。今節の中でベストと言える状態で行けましたね」。仕上がりは完璧。舟足には自信を持って大一番に挑めた。
だが、不安もあった。級別審査の開始日に当たる今月1日。戸田ゴールデンウイークシリーズの1走目で痛恨のフライング。大きな足かせを背負った。
それでも「いい時はもちろん、調子が悪い時でも応援してくださる方がいる。自分にとってファンは心の支えです。だからここは優勝するつもりでした。行ける範囲でスタートは行こうと。精いっぱい、いいスタートが行けました」。今回は栄えある投票1位での選出で得票数は2万60票。力を与えてくれるファンに最高の恩返しをした。
23年のPG1多摩川クイーンズクライマックスで待望の女子特別タイトル初戴冠を果たすと、昨年は3月の戸田クラシックで念願のSG初出場も決めた。目標だった大舞台に夫の中田竜太とともに立った。
「まるがめのオールスター(27日〜6月1日)に出場できるのはありがたいです。SGでもやることは一緒。しっかり合わせて、強い人たちに立ち向かっていきたい。目標はそんなに考えていないけど、目の前の1着をたくさん獲れたらいいですね」
オールスターは2年連続の出場。昨年の多摩川は粘りに粘って準優に進出。その後、10月の戸田ダービーでは予選突破は果たせなかったが、節間9走で6度の舟券絡み。男子の猛者相手でも旋回力が通用することを証明している。人気と実力を兼ね備えた“クールビューティー”は最高の流れでまるがめに乗り込む。
◇浜田 亜理沙(はまだ・ありさ)1988年(昭63)3月19日生まれ、広島県出身の37歳。広島支部の104期生として2009年5月12日に宮島でデビュー。中田竜太との結婚を機に埼玉支部へ転籍。初Vは12年2月24日の児島G3女子リーグ第3戦。23年12月31日の多摩川クイーンズクライマックスでPG1初制覇。通算2759戦616勝。1メートル63。血液型B。