“落語好き”小林聡美、人気落語家2人の出演に「やったー!」『ツユクサ』大ヒット御礼舞台挨拶開催

2022年5月11日(水)13時30分 シネマカフェ

『ツユクサ』大ヒット御礼舞台挨拶イベント(C)2022「ツユクサ」製作委員会

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映画『ツユクサ』の大ヒット御礼舞台挨拶イベントが行われ、主演の小林聡美と平山秀幸監督とともに、キャストとして出演している人気落語家の瀧川鯉昇、桃月庵白酒が登壇した。




SNS上には「心温まる映画」「ほっこりした!」という感想があふれる中、一方では落語ファンから支持を集める人気落語家たちが意外な役どころで出演していることが話題に。

主演の小林さん演じる五十嵐芙美が通う断酒会の会長を演じた瀧川鯉昇、江口のりこ演じる妙子の恋人でお寺の住職役を演じた桃月庵白酒も今回登壇し、撮影時の様子や共演者とのエピソードを“落語好き”の小林さんを交えて繰り広げた。

隕石が人にぶつかる確率は1億分の1。50歳を目前にした主人公・芙美はこのあり得ない出来事に遭遇した日を境に、日常の中でささやかな幸せを見つけていく本作。

小林さんは「観ていただいた後の舞台挨拶ということで温かい雰囲気があってとても嬉しいです」と、会場に詰め掛けた観客に感謝を述べ、大きな拍手で迎えられ舞台挨拶がスタート。

劇中で芙美が通っていた断酒の会の会長・潮田欽三役を演じた鯉昇師匠は「落語ではほとんど緊張することはなくなったんですが、こういう舞台挨拶に立つのは初めてなので、緊張しております。いじめないでください!」と挨拶し会場を沸かせ、お寺の住職の菊池純一郎役を演じた白酒師匠も「まさかこういう場所に立つとは思いませんで、高座の方が楽だなと。いじめないでくださいね」と続け笑いを誘った。

MCを務めるのは、断酒の会の会員・塚本葵役を演じた鈴木聖奈。彼女から出演のオファーを貰ったときの気持ちを聞かれると鯉昇師匠は「監督には10年越しくらいでお世話になっているんですけれど、衣装も変えなくていいし、化粧もしなくていい役をくれるんです。今回もそうで、とても楽しいです!」と喜んだそう。

白酒師匠は監督からは簡単な撮影になると聞かされたようで、「当日の衣装が思った以上に重くて、1日中撮影をした」と大変だったことを明かし、小林さんも「本当に怖いくらい辛そうでしたよね」と共演シーンをふり返った。

白酒師匠は「本来なら私が元気づけなきゃいけないのに、小林さんや江口さんから“頑張って、もう少しだよ”と声をかけてもらった」と感謝を伝え、「ただそのかいあっていい映画に仕上がったんじゃないかなと思います」と続け、笑いを誘った。さらに「体重を5キロぐらい増やして役作りをした」と畳みかけた。

断酒会に通う芙美だが、実際の小林さんはお酒がほとんど飲めないそう。「お酒が私に寄ってきてくれない。でも酔っぱらうとすごく陰気になります」と役柄とは真逆であることを明かし、「長い人生で泥酔された方々を沢山見てきたので、それを役作りの参考にしました」とつづけた。

また落語が大好きだという小林さんは、今作で噺家さんのお2人の出演を聞いたときに「やったー!」と大喜びしたそうで、「こんな近いところで落語以外の話を聞けるのはほんとに貴重なことで」と撮影時を懐かしむ様子も。

小林さんとの共演について鯉昇師匠は「やりたいという気持ちだけで役者としての修行は何もしてないので、お前たちこんなところに来てるんじゃなくてほかにやることあるだろうって思われているんじゃないか」と、落語好きの小林さんにどう思われているか心配しながら撮影していたと明かすと、小林さんは「お着物だとほんとに噺家さんという感じですが、どうして普通の衣装もあんなに似合うんでしょうか」と役に自然になりきる鯉昇師匠に驚いたそう。

白酒師匠は「ミーハーなもんですから、撮影のときにまず江口のりこさんを見て『江口のりこだ!』と感激したけれど、撮影が始まってしまうと、その余裕がなくなるくらい、ひたすら撮影が大変でした」とふり返りつつ、平山監督の演出は勉強になったとほほ笑んだ。

また、平山監督は鯉昇師匠と白酒師匠の起用理由について「話し屋さんの存在感が面白くて、演技が上手いとか下手とかじゃなくて味っていうんですかね」と役者にはない2人の特別な存在感に言及した。

『ツユクサ』は全国にて公開中。

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