自民政調会長が橋下徹氏と“口げんか” 主食用米、飼料用米の作付け巡り「農家の判断」「補助金で誘導」

2025年5月18日(日)12時34分 スポーツニッポン

 自民党の小野寺五典政調会長が18日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。コメ価格が高止まりしていることに関連して、元大阪市長で弁護士の橋下徹氏と“口げんか”した。

 農林水産省が12日に発表した全国のスーパーで4月28日〜5月4日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格が4214円。過去最高値だった前週より19円安く、18週ぶりに値下がりに転じたが、前年同期と比べなお2倍の高水準となっている。

 政府は備蓄米の放出しているが、価格は小幅な下げにとどまっている。農水省が4月30日にまとめた2度目の流通先調査によると、政府が3月に放出を決めた備蓄米約21万トンのうち、4月13日までにスーパーなどの小売店に届いたのは、わずか1・4%の3018トンだった。

 また、農水省が、放出した政府備蓄米の流通段階での経費と利益の分析した結果、卸売業者は60キロ当たりで経費と利益を合わせて7593円を上乗せしており、2022年産調査と比べて最大3・4倍となった。

 フジテレビ解説委員の松山俊行氏が「コメの生産調整や減反とかをやめれば…」と口にすると、小野寺氏は「今、生産調整ではなくコメは作っているんですよ。作っているコメで、一部は主食(主食用米)ではなく餌米(飼料用米)にしましょうとやっているので、水田が休んでいるわけではなくて水田は活用しているんです。主食用米の所とそれ以外に餌米にして自給率を上げようという所と分けているので減反ではありません」と説明した。

 松山氏の「そこを分けずに自由に農家に任せることにすれば全体が増える」の言葉に、小野寺氏は「そこは自由になっている。農家自体が自分たちで判断をして、主食用米だからそのまま作っていいですよ。餌米にした場合は1反あたり8万円とか10万円、国が支援しますよということで、実は農家の選択で分けているんです」と話した。

 すると、橋下氏が「それはダメですよ、小野寺さん。主食用か飼料用にする時に補助金を入れて飼料用にした方が得になるような補助金で入れているんです。みんなそっちに誘導されますよ」と指摘。これに小野寺氏は「いえいえ、今回コメが高くなりました。ですから今年の春の作付けはみんな主食用米に移っています。ですから農家の選択で、これだけコメがしっかり高いのであれば主食用にしましょう。安くなりすぎると餌米にしましょうということで、農家の選択でやっています」と反論。

 一方の橋下氏は「それは補助金抜きで価格を見て判断していただかないと選択になってないですよ」と言い返し、小野寺氏は「いやいや農家が自ら選択している」、橋下氏は「だってそれは補助金があるから。補助金で誘導しているからじゃないですか」と一歩も譲らず、議論は平行線のままだった。

スポーツニッポン

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