自民・小野寺五典政調会長 コメ価格の高止まり、概算金に言及し「農家が高く売っているかというと...」
2025年5月18日(日)10時15分 スポーツニッポン
自民党の小野寺五典政調会長が18日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。コメ価格が高止まりしていることについて言及した。
農林水産省が12日に発表した全国のスーパーで4月28日〜5月4日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格が4214円。過去最高値だった前週より19円安く、18週ぶりに値下がりに転じたが、前年同期と比べなお2倍の高水準となっている。
政府は備蓄米の放出しているが、価格は小幅な下げにとどまっている。農水省が4月30日にまとめた2度目の流通先調査によると、政府が3月に放出を決めた備蓄米約21万トンのうち、4月13日までにスーパーなどの小売店に届いたのは、わずか1・4%の3018トンだった。
また、農水省が、放出した政府備蓄米の流通段階での経費と利益の分析した結果、卸売業者は60キロ当たりで経費と利益を合わせて7593円を上乗せしており、2022年産調査と比べて最大3・4倍となった。
備蓄米の流通について、梅津弥英子アナウンサーが「現在の制度、どこが問題だとお考えですか?」と聞くと、日本の代表的なブランド米「ササニシキ」を生んだ宮城県選出(衆院・宮城5区)の小野寺氏は「まずコメが高いと言って農家が高く売っているかというと、農家が概算金(コメを出荷した農家に対して、各農協が支払う前金)で出しているお米は60キロで1万7、8000円。例年に比べて今年は高かったんです。それでも1万7、8000円です」と説明。
そして、「これで売っているのに、なんで卸しの価格が60キロで4万円になっているのか。一体なんでこんなに値上げしているのか。誰が上げているのか。実は生産者の立場から見ると、この価格があまりに高過ぎて驚いている。どこに根詰まりがあるのか。ここが私たちが直さなければいけないポイントだと思います」と述べた。