自民・小野寺政調会長 コメ価格高止まり、卸売業者の“手数料”に言及「収益が過去最高...数年前までは」
2025年5月18日(日)10時52分 スポーツニッポン
自民党の小野寺五典政調会長が18日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。コメ価格が高止まりしていることについて言及した。
農林水産省が12日に発表した全国のスーパーで4月28日〜5月4日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格が4214円。過去最高値だった前週より19円安く、18週ぶりに値下がりに転じたが、前年同期と比べなお2倍の高水準となっている。
政府は備蓄米の放出しているが、価格は小幅な下げにとどまっている。農水省が4月30日にまとめた2度目の流通先調査によると、政府が3月に放出を決めた備蓄米約21万トンのうち、4月13日までにスーパーなどの小売店に届いたのは、わずか1・4%の3018トンだった。
また、農水省が、放出した政府備蓄米の流通段階での経費と利益の分析した結果、卸売業者は60キロ当たりで経費と利益を合わせて7593円を上乗せしており、2022年産調査と比べて最大3・4倍となった。
日本の代表的なブランド米「ササニシキ」を生んだ宮城県選出(衆院・宮城5区)の小野寺氏は「全体の量が大きく不足しているわけではありません」と強調。
そのうえで「今回、私は本当に正直言って、なんで政府がわざわざこうやって卸売業者を外して小売りに直接出すようにしたかというと、やっぱりこの卸し、今、収益が過去最高と聞いています。しかも普通、卸しで精米して出す時の手数料は数年前までは大体60キロで2200円から4500、4600円だったんです。今、平均7500円取っているんですよ」と言い、「なぜ備蓄米でこんなに途中の手数料が高いのか。私はすべていろんな面を考えると、卸しの根詰まりが今回の大きな影響だとすれば、卸しを外して直接小売りに出すと、小売りが精米をして出すということで、コメがどんどん出ていくと思います」と話した。