尾上右近 自主公演「研の會」 「弥生の花浅草祭」上演に三社祭の半纏で気合

2025年5月18日(日)19時49分 スポーツニッポン

 歌舞伎俳優の尾上右近(32)が18日、都内で自主公演「研の會」(7月15、16日、浅草公会堂)の取材会を行った。

 同公演は今年が9回目で、来年10度目での終了を明言。「第1回から10回まではやる。10回で終えるということは言ってきた。毎年開催できることは奇跡に感じる。10年続けたら、一区切りつくだろうと思った通りになっている。続けてもいいが、ノンブレスで100メートルを泳いでくださいと頼んでいるような公演ですので、皆さんの負担が大きいんです」とこれまでの歩みを振り返った。

 今回は盟友の中村種之助(32)らと「盲目の弟」と「弥生の花浅草祭」を上演する。「弥生の花浅草祭」は最近若手の自主公演でも上演される演目。「僕らのが一番良いのは間違いない。圧倒的な勝利を残したいと思います」と後輩たちに対抗心を燃やした。写真撮影では作品の舞台でもある浅草の三社祭の半纏(はんてん)を披露。「本日は4時半に起きて、宮出しに行って参りました。毎年続けさせていただきまして、仲見世の皆さんが右近と名前の入った半纏を仕立ててくださいました」と笑顔で明かした。

 一方「盲目の弟」は約40年ぶりの上演となる珍しい作品。曽祖父にあたる六代目尾上菊五郎さんが1930年に初演した。戦後は82年に松本白鸚(82)と弟の中村吉右衛門さんで上演されたのが最後となる。「作品を練り直したり、再構成することも、今後役者としてやっていきたい仕事の一つ。この盲目の弟を通じてそういった目線も育んでいきたい」と意気込みを語った。

 大阪公演は国立文楽劇場で7月11、12日に行われる。

スポーツニッポン

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