佐藤天彦九段は重複上等!「ガツッと主砲級を」戦闘モードの“貴族”、ドラフト指名は「実績がある人たちを中心に」/将棋・ABEMAトーナメント2025

2025年5月21日(水)11時50分 ABEMA TIMES

 振り飛車党に完全移行した“貴族”の今期の構想やいかに?将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2025」は、5月24日にドラフト会議の模様が放送される。佐藤天彦九段(37)は「今のイメージとしてはガツッと主砲級を揃えたい」。重複上等!「実績がある人たちを中心に」と超ガチモードのチーム天彦が見られそうだ。

【映像】「ガツッと主砲級を」と語る天彦九段の表情

 前期は勢いのある若手とチームを結成。中でも山本博志五段(28)は藤井聡太竜王・名人(王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)、羽生善治九段(54)、豊島将之九段(35)と棋界のスーパースターから次々金星を飾るなど大躍進を遂げ、個人賞の敢闘賞を獲得した。チームとしての結果は予選敗退となったものの、佐藤九段も「(斎藤明日斗六段を含め)非常にうまがあって、空気も良く手応えも感じていた」と振り返っていた。

 そんな佐藤九段だが、今期のレギュレーション変更はチーム構想にも影響したという。「12チームから8チームとなると、A級棋士でさえも選考対象。強豪棋士がかなり獲りやすい環境になると思うんですよね。そういう意味では若手や中堅が選びづらくなる。実際今回、僕としても今まで実績がある人たちを中心に選んでみようかなと思ってまして。そういう風に考えたくなるような、そういう変更だったかなと思います」。

 そうなれば気になるのは具体的な指名棋士だ。「これまでは後輩とやることが多かったと思うんですね。ただ、今回は同年代ですとか場合によっては年上も選択肢も含めながら考えていきたいかなと思っています」。当然、指名重複も覚悟している様子。「最優先で考えている人たちは、重複しそうだなという気がします」とし、“ゲーム”を目前に笑みを浮かべてみせた。

 どのチームも例年以上に“ガチモード”となることが予想される中、チーム天彦もより強さを求める志向のようだ。過去5回の成績は、2023大会のベスト4が最高成績。「今のイメージとしてはガツッと主砲級を揃えて、誰が出ても安定した戦いができるというチームを作って。上位を狙っていけるような感じにしたいと思っています」。自身が居飛車党から振り飛車党へ、華麗なるモデルチェンジを遂げた佐藤九段。より戦闘モードとなる今期のチーム天彦は、どのような進化を見せるのか。その新フォームに期待は高まるばかりだ。

◆ABEMAトーナメント2025 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が8回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士7人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全8チームで行われる。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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