NHK会長、肺がん公表 「極めて初期」早期発見で抗がん剤治療へ 会長業務は「これまで通り」
2025年5月21日(水)14時4分 スポーツニッポン
NHKの稲葉延雄会長(74)が21日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、初期の肺がんを公表した。4月上旬の人間ドックにおいて判明したという。
会見冒頭、「個人的なご報告になりますが、実は先日、人間ドックを受けた際に極めて初期の肺がんが見つかりました」と報告。「ちょっと驚かれるかもしれませんけれども、主治医のほうからは非常に早い段階で見つかり、しっかり治療すれば現在の会長職の業務を続けていく体に戻れますよということを言っていただきました。それを聞いて私自身も前向きに受け止めて、治療を進めながら、これまで通りの会長業務を進めていきたい」と話した。
「治療にあたって、しばらくの間、抗がん剤を使うということにもなりまして、見た目がちょっと変わるかもしれない」とも。とはいえ「先ほど申し上げた通り、早期発見だったということで、十分、回復が見込めるということで、あまり過度に心配なさらないようにお願いしたいと思います」とした。
「今回、このような形で公にお伝えするのは少し迷いもありました」としつつも、「私自身、これまで経営側の説明責任を果たすことを信条としていたので、自分の健康状態についてもきちんとご報告するべきだと思い、こうしてお話させていただきました」と公表の理由を明かした。
治療のスケジュールとしては「最終的なスケジュールがまだ出てない」とし、26日に決まる見込み。まずは抗がん剤治療を2カ月ほど行い、その後、手術の範囲を確定し、「夏休み明けぐらいには今の業務に完全に復帰できる」とした。