「誕生日だけで軽く100万円を超えて…」“トレンディエンジェル”斎藤さん(46)がライブ配信で「500万円投げ銭トラブル」に

2025年5月22日(木)18時0分 文春オンライン

「今となっては良くないんだなっていうのが分かります。良くないんだなっていうのみんなに言われますけど、DM(ダイレクトメッセージ)なんか、もちろん返しちゃダメっていうのはわかりますし。だから、そこは本当僕の失敗っちゃ失敗ですね。もちろん良かれと思って、喜ぶかなっていうことで、やったことではあったんですが……」


 記者の直撃取材にハゲしく動揺し、思わずこう本音を漏らしたのはお笑いコンビ「トレンディエンジェル」の斎藤さんこと斎藤司(46)。実は斎藤さん、ファンとの間で500万円以上の“金銭トラブル”に陥っており、所属先の吉本興業が定めるプレゼントルールにも違反していたことが「週刊文春」の取材でわかった。



お笑いコンビ「トレンディエンジェル」の斎藤司(左) ©︎時事通信社


TikTokライブに集う“熱烈なファン”


 芸能記者が解説する。


「トレンディエンジェルはボケの斎藤とツッコミのたかしのコンビで、2015年にM-1グランプリで優勝を果たし、一気に知名度を広げました。時事ネタや巷で話題のトレンドを題材に、主にハゲを用いた言葉遊びを織り交ぜたテンポの速い漫才で人気を博しています。


 その一方で、斎藤さん個人としては、お笑いだけでなくミュージカル俳優としても活躍。2019年から世界的人気を誇るミュージカル『レ・ミゼラブル』のテナルディエ役に抜擢されました。そんな斎藤さんが最近力を入れているのがTikTokライブです」


 TikTokライブとは、TikTokアプリでリアルタイムに動画配信ができる機能のこと。視聴者と双方向でやりとりができ、投げ銭の機能もある。視聴者は配信者に対して現金でギフトを購入し、配信内で贈ることができるのだ。「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳など吉本興業所属の芸人もこのサービスを利用している。有名ライバー(配信者)ともなればTikTokライブの投げ銭だけで年間1億円以上稼ぐ者もいるという。


「ギフトには様々な種類があり、2円から6万円を超えるものまで100種類以上。ライブ中は何回でもギフトを送ることができるため、熱狂的なファンの中には、1回の生配信中に何百万円も“投げ銭”する人もいます。ただ、投げ銭で送った金額が全部配信者に入ってくるわけではなく、TikTokに手数料として約70%が引かれ、配信者の元には残りの30%が入金される仕組みです」(同前)


最初は小銭稼ぎのつもりだった


 斎藤は2024年ごろから頻繁にTikTokライブを行うようになった。内容は様々で、ネタを披露することもあれば、リスナーの希望にこたえて、芸能人のモノマネや流行歌を歌ってみたり、毎回手を代え品を代えライブに挑んでいる。評判も上々でTikTokの総フォロワー数は約34万人。TikTokはほぼ毎日更新されており、2024年10月にはイベント出演後の取材に、「最近はTikTokの生配信にどっぷり浸かりライバーと化している」「この3カ月で1日しか配信を休んでいない」と明かし、


「最初は小銭稼ぎのつもりだったけど、日々ランキングが上下して普段会えない人にも会える。応援してくれる人が劇場にも来てくれたりして、相乗効果もある。熱烈なファンが増えて、大阪で(出待ちのファンに)4年ぶりにプレゼントをもらいました」


 と自慢して見せた。


「500万円以上の投げ銭をした」というA子さん


 そんな斎藤の「熱烈なファン」の1人がA子さんだった。A子さんはこれまでに斎藤へ「500万円以上の投げ銭をした」。しかし、ある日を境に斎藤とトラブルになってしまったのだという。A子さん自身が振り返る。


「昨年12月、偶然おすすめに出てきた斎藤さんのTikTokライブを見たことがハマるきっかけでした。そのライブ配信では、斎藤さんがリクエストされた歌を歌うという企画を行っていました。私が、中山美穂さんとWANDSの『世界中の誰よりきっと』を歌ってほしいとライブのコメント欄に書き込んだら、斎藤さんがそれを拾って歌ってくれたんです。彼の歌唱力に感動しました。そこから斎藤さんの配信を見るようになり、コメントを拾う技術や頭の回転の良さなど、その多才さに惹かれていきました」


 ほぼ毎日更新される斎藤の生配信を見ることが日課となっていったA子さん。初めてライブを見てから約1カ月後の2025年1月6日には初めて「投げ銭」をした。


「プロの芸をタダで見せてもらってるということに対してめちゃくちゃありがたいことだなって思ったんです。逆に言えばギフトも投げないであれを歌って、これを歌ってとコメントを拾ってもらうのがとても失礼なことではないかと思うようになりました。それで170円ほどのギフトを1本送りました。最初はその程度でした。


斎藤がA子さんを“認知”


 生配信は欠かさず見ていて、書き込みも頻繁にしていたので、斎藤さんも私のハンドルネームを覚えてくれるようになったんです。ライブ中に書き込んだコメントを見て、『お、A子、今日も見てくれてるんだ、ありがとねー』なんて言ってくれたり。人として尊敬していました」


初ギフトから9日後に“対面”


 初ギフトから9日後の1月15日、A子さんは斎藤とリアルな対面を果たす。


「その日、大阪のなんばグランド花月(NGK)でトレンディエンジェルの出番があって、私は中には入ってないのですが劇場の近くにいました。私が劇場に併設されているタリーズでコーヒーを飲んでいたら、出番と出番の合間で斎藤さんがTikTokライブを始めた。私が『(劇場の正面にある)ドンキでお買い物しよう〜』『お散歩しよう』ってノリでコメントしたら、『A子、(劇場に)いるの?』ってコメントを拾ってくれて。斎藤さんが『じゃあ行くわ!』って配信を切って楽屋口から出てきてくれたんです。それで劇場近くのコンビニに移動して一緒にコーヒーを飲むことになりました。


 コンビニで最後に斎藤さんから『一緒に写真を撮ろう』と言われたんですが、恥ずかしいから大丈夫ですと断ったんです。でも、せっかくだしということでツーショットではなく、斎藤さんピンでの写真だけスマホで撮らせてもらいました。実際に会って、斎藤さんに親近感がわいたのも事実です。次に福岡の劇場で出待ちをして斎藤さんに会ったときに、撮った写真を現像して持っていったら、写真にサインをしてくれました」


2人の距離感が近くなり、高額のギフトも…


 次第に2人の距離感が近くなっていく。TikTokのDM(ダイレクトメッセージ)機能を使って直接やり取りを重ねるようになるのだ。きっかけは配信内のコメントからだった。


「1月25日に福岡の劇場で斎藤さんの出番があったんです。仕事の気晴らしに福岡に行こうと思って、その劇場にも行ったんですよ。前日の配信で斎藤さんに『福岡行きます』とコメントしていて、その当日は当日で斎藤さんに『お時間をいただけるようでしたら』とDMを送ったんです。


 すると斎藤さんから『劇場の裏に行くのでその辺でお願いしますっ!!』って直接返信がきた。実際に劇場の裏に行くと、2時間近く立ち話をしてくれました。お話しした後に斎藤さんがまた配信を始めたので、せめてものお礼ですって高額のギフトをこの時に初めて投げました」


A子さんの投げ銭が加速


 その後、A子さんの投げ銭の金額は加速度的に増えていく。斎藤の誕生日である2月15日の配信では、その日だけで合計100万円ほどの投げ銭をしたという。


「斎藤さんは2月14日から15日にかけて誕生日配信をやっていた。ユニバという今一番高額なギフトがだいたい11万円くらいであるんですけど、それを6本投げて、そこから日をまたいでさらに4本投げました。ユニバより安い4万円のものとかもあって、それも含めると誕生日だけで投げ銭は軽く100万円を超えています」


斎藤からの「おねだり」


 3月4日には以下のようなDMのやりとりがあった。



Aさん《なにか投げるのあるの?》


斎藤《ファンダムがいいね!》



 TikTokのギフトの一つであるファンダムには3種類あり、一番高いものは1万2570円。つまり、斎藤はA子さんに1万円ほどの投げ銭をしてほしいと「おねだり」していたことになる。


 さらに、A子さんが斎藤に会うたびに直接プレゼントを渡すことも恒例行事になっていたという。


「何度か1万円以上の商品や金券の類であるギフトカードをお渡ししたり、送ったことがあります。スタバのギフトカード2万円分や1万4000円分をお送りしたこともありました」


「吉本って1万円以上のものもらっちゃいけない」


 しかし、斎藤が所属する「吉本興業」ではプレゼントルールというものが制定されており、公式にアナウンスされている。このルールによれば、直接タレントへプレゼントを渡すことは禁止されており、現金や金券ならびに1万円を超える高額商品のプレゼントなどが禁止されている。A子さんが続ける。


「斎藤さん本人もDM内で、『吉本って1万円以上のものもらっちゃいけないとかあるのよ』と言及していたので、ルールはご存じだと思います。斎藤さんの誕生日が1週間後に迫った2月8日には、こんなやり取りがありました。


 この日の配信内で、『誕生日プレゼントに何がほしい?』というコメントが流れてきていたので、私も斎藤さんに『何がほしいか』コメントしたんです。するとライブが終わった後に、DMでヤフーショッピングのリンクが送られてきて、その後に『これとか?笑』というメッセージが送られてきたんです。


 リンク先で売られていたのはザ・ノース・フェイスの手袋。8290円で購入して、2月10日にNGKの出番の合間に斎藤さんにお渡ししました」


 いつしか斎藤さんへの「投げ銭」の総額は500万円を超えていた。しかし、翌月の3月12日、あれほど近しかった斎藤さんからA子さんに「決別のメッセージ」が送られてくる。

〈 「そこは僕の失敗っちゃ失敗」“トレエン”斎藤さん(46)がファンとの「500万円投げ銭トラブル」について語った《週刊文春の直撃取材に…》 〉へ続く


(「週刊文春」編集部/週刊文春 電子版オリジナル)

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