民放連新会長にテレ朝早河洋氏就任 フジ問題は「歴史上ない不祥事」

2025年5月22日(木)16時11分 スポーツニッポン

 テレビ朝日会長の早河洋氏が22日、日本民間放送連盟(民放連)の会長に正式に就任した。この日、都内で会見を実施。フジテレビの女性アナウンサーが同社番組の出演タレントから性暴力による重大な人権侵害の被害を受けた事案に対して「歴史上ない不祥事」と厳しく指摘し、「民間放送の信頼を回復する」と抱負を語った。

 前任者の遠藤龍之介氏は、一連のフジテレビの事案に対する民放連の対応(厳重注意)が決定したことを受けて、4月2日に辞任。早河氏は「3月頃に遠藤前会長から要請があった。熟慮した結果、4月中旬に何かお役に立てるならと引き受けた」と話した。報道陣から81歳の高齢での就任について問われると、「私は立候補したわけではなく、あくまで推薦された。テレビ朝日でも役員と話し、民放全体の問題だから受けざるを得ないとなった」と答えた。

 会長に就任し、民放連として人権尊重・コンプライアンスの徹底に関する理事会決議をしたと発表。「民放連・緊急人権アクション」の推定、促進を行うという。(1)人権尊重・コンプライアンス等特別委員会の設置、(2)ジェンダー平等推進プロジェクト(仮称)の設置、(3)フジ同様事案に関する社内調査の実施と好調を会員全社に要請、(4)「民間放送におけるビジネスと人権対応ガイドブック」の作成と会員全社での共有・活用、(5)民放業界全体としての人権救済メカニズムの検討、(6)経営トップを対象とした人権に関する講演会を実施——などの取り組みを行うとした。

 フジテレビは一連の問題を受けて経営陣を刷新。早河氏は「1980年代に三冠王を連続して達成。これは社員が作ったもので、これからも1人1人の社員の頑張りにかかっている。あえて申し上げれば、“フジの社員がんばれ”と申し上げたい」とエールを送った。

スポーツニッポン

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