佐々木希、「憧れられる存在でいなければ」“鎧”を脱いで心が楽に 母親になってからの変化も語る
2025年5月23日(金)10時0分 マイナビニュース
●「子供の未来がより良くなったらいいなと思って行動しています」
女優やモデル、アパレルブランドのプロデュースなど、幅広く活躍している佐々木希。今年4月にスタートしたNHK『週刊情報チャージ!チルシル』(総合 毎週土曜9:00〜9:30)では、ニュース番組という新たなジャンルに挑戦している。2児の母親として子育てにも奮闘している佐々木にインタビューし、仕事と子育ての両立や自身の変化などについて話を聞いた。
毎週生放送で届けている子供向けニュース番組『チルシル』。佐々木は、番組を通じて知識が増えていく喜びを実感しているそうで「私も子供がいて、子供がニュースについて聞いてきたら答えられるようにしたいなと思っているので、その機会をいただけて本当にうれしいです」と語る。
2017年に結婚し、2018年に第1子、2023年に第2子を出産した佐々木。母親になってからの変化を尋ねると「責任感が違います。自分だけではなく、子供のことをまず考えて、子供の未来がより良くなったらいいなと思って行動しています」と答えた。
母親として世の中のことを把握しておかないといけないという意識もあると言い、『チルシル』でニュースを深く知ることができて「とてもうれしい」と喜んでいる。
「世界で起きている問題について正しく知っておいた方がいいですし、その責任を持っていないといけないなと思います。大人になって勉強する機会はあまりないので、この番組で世の中について学べるというのはすごく楽しいです」
番組で子供キャスト“チルシルズ”に対して優しい視線を向けている佐々木。イベントなどに登場する際も、いつも笑顔で優しいオーラを放っているが、「みんな優しいから優しくなってしまうんですけど」と謙遜しつつ、「子供が生まれて変わった部分もあるのかなと思います」と語る。
○自然体でいる居心地の良さを実感 母親になってよりオープンマインドに
また、よく人から「壁がない」「ラフな人」と言われると言い、以前はそうではなかったと明かす。
「20代前半までは鎧みたいな謎の壁がありました。『私はこうでいなきゃ』みたいな鎧を作ってしまって、自分も疲れるし、たぶん見ていた人も疲れていたかもしれません。若さだったのかなと思います」
その“鎧”が取れたのは25歳頃だという。
「自分は何をしたいのか考え始めたり、仕事に対して責任感が強くなったり、いろいろ考えていたときに鎧を1回取っ払ったらすごく楽になったんです。自分も楽ですし、現場で明るくいたら全員ハッピーになるので、こっちの方がいいじゃんって! すごく楽な生き方を見つけたなと思いました」
そして、「若い頃は、憧れられる存在でいなければという意識があったと思います」と打ち明ける。
「雑誌のカラーに染まっていなきゃとか、メイクさんにメイクしてもらって、そのイメージを保たなきゃとか、正直意識していた気がします」
“鎧”を脱ぎ、今はすっかり自然体でいる居心地の良さを感じている。
「なんで若いときにもっと自分を出さなかったんだろうと思います。ピシッとしなきゃいけないみたいな気持ちがあって、謎にメイクも濃くしていたときもありました(笑)。今はすごく居心地がいいです」
さらに、母親になってよりオープンマインドになったという。
「もうみんな来てくださいって感じです(笑)。壁を作らず楽しく生きるってすごくいいなと。そして、つらいなと思うことがあったら、周りの人に相談して吐き出すというのも大事かなと思います」
●挑戦する大切さを実感「失敗してもいいから挑戦した方が絶対にいい」
現在37歳。今の仕事に対する思いを尋ねると、『チルシル』で挑戦する大切さを実感していると答えた。
「ニュース番組という機会をいただいて、最初はすごく不安でしたが、挑戦する喜びや知識が増えていく喜びを感じています。大人になると、そして年を重なれば重ねるほど、挑戦することがどんどん怖くなりますが、不安を乗り越えた先の景色がすごく幸せだなと感じていて、一歩踏み出して本当によかったと思っています」
そして、「失敗してもいいから挑戦した方が絶対にいいなと思います」と力強く語る。
「たとえ失敗しても、その失敗がバネとなりもっと頑張ろうという気持ちになって成長できるので、これからも新しいことに挑戦していきたいです。チャレンジした方が絶対自分に返ってくると思いますし、子供にも『失敗した方が自分の身になるからいいよ』と伝えています」
仕事と子育ての両立については、切り替えを大事にしていると明かす。
「子供といる時間はしっかり子供と向き合って、仕事のときは仕事に向き合う。家で台本を読もうとすると、子供が『ママ何してるの?』と言ってきて集中できないので、家に仕事は持ち込まず、仕事は仕事、育児は育児とちゃんと分けています」
そして、「仕事も大好きで、仕事をしていないと仕事がしたいという気持ちになってしまうので、欲張りですけど、これからも仕事も子育ても、どちらも頑張っていきたいです」と笑顔で語っていた。
■佐々木希
1988年2月8日生まれ、秋田県出身。2006年に芸能界デビュー。以降、映画やドラマ、CM、雑誌など多岐に渡り活躍。ワンマイルウェア「INTIMITE」のプロデュースも手掛けている。昨年7月にはYouTubeチャンネル「佐々木希(仮)」を開設し、料理や旅行、買い物の様子などを発信している。