「あんぱん」足が速いき...次郎“結太郎ばり再求婚”にOK!悩める教師のぶに響く「街灯の演出」ネット感動
2025年5月23日(金)8時15分 スポーツニッポン
女優の今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月〜土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は23日、第40話が放送された。話題のシーンを振り返る。
<※以下、ネタバレ有>
「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」シリーズなどのヒット作を放ち続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算112作目。国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏と妻・暢さんをモデルに、激動の時代を生き抜いた夫婦を描く。
第40話は、1939年(昭和14年)12月、柳井嵩(北村匠海)からの手紙が柳井家に届く。嵩は卒業制作を最高傑作に、と力強く宣言。その手紙に、柳井寛(竹野内豊)はうれしそうに笑う。その頃、朝田のぶ(今田美桜)にも1カ月前に航海に出た若松次郎(中島歩)から手紙が届き…という展開。
嵩は製薬会社への就職が決まった。次郎は12月20日に下船し、高知に戻るという。
朝田釜次(吉田鋼太郎)は「よっしゃー!」と気合。「豪のために魂を入れるき」。彫る決心がつかなかった原豪(細田佳央太)の墓石にノミを入れた。
のぶと次郎は再会。次郎は結婚後も、のぶに教師の仕事を続けてほしいという。
次郎「人を好きになるのに、理由が要りますか。強いて言えば、僕はのぶさんの正直なところに惹かれました」
のぶ「私は子どもらあに体操や学ぶことの楽しさ、夢を持つことの大切さを教えとうて教師になりました。けんど、気がついたら、兵隊さんになって、お国にご奉公する子どもらあを育てよりました。周りからは、愛国の鑑やと呼ばちょります。でも、妹は『そんなの嘘っぱちや』と。それからは、子どもらあに愛国を説くのも、本当はつらいがです。教師としても、朝田家の長女としても宙ぶらりんで。こんな私が結婚しても、次郎さんを幸せにする自信がないがです。これが、正直な気持ちです」
次郎「のぶさん、そんなに重い荷物をいくつも担いでいたら、船だったら沈んでしまいます。荷物を下ろす用意をしませんか?その時が来たら、思いっきり走れるように。終わらん戦争はありません。その時、世の中はすっかり変わってしまうかもしれん。それを見越して、今のうちから夢を持つがです」「ゆっくり考えればえいです。のぶさんは足が速いき、すぐ追いつきます。そこに、少しでも僕との暮らしが入る隙間があったら、結婚してください。隙間がなかったら、その時はあきらめます」
帰り道。のぶは朝田結太郎(加瀬亮)の“遺言”を思い出した。
「(夢は)ゆっくり見つけたらえい。見つかったら、思いっきり突っ走ればえい。のぶは足が速いき、いつでも間に合う」
のぶは引き返し、走る——。橋の上にいる次郎を呼び止め「とても大事なことを言い忘れました。こんな私でよかったら、不束者ですけんど、よろしゅうお願いいたします」。“まさかの婚約”に、朝田家は喜びに包まれた。屋村草吉(阿部サダヲ)はパン生地を叩きながら「あいつ(嵩)死なないといいけどな。大丈夫かな」と心配した。
SNS上には「足が速いからすぐ追いつく…は、なかなか心に響く言葉」「寛・千尋を超えるかのような人格者」「お父さんに似てる次郎さんはお似合いかも」「嵩、勝ち目ゼロでは…」「ここで街灯が点灯するのは良い演出」などの声が上がった。
26日から第9週「絶望の隣は希望」に入る。