フジテレビ問題から考える「パラハラ対策」…「徹底的に自主性に任せる」「弁護士に相談」敏腕経営者たちが辿り着いた“結論”

2025年5月24日(土)7時0分 ABEMA TIMES

 実績のある経営者が日本の課題に挑む全く新しい「実績重視」の政治トーク番組、ABEMA『For JAPAN シーズン3 #8』が5月23日に配信。フジテレビ問題でも話題になった“パワハラ”への対応策をめぐって経営者たちが議論した。

【映像】古舘伊知郎が感心した瞬間

 株式会社新栄建設 代表取締役 阿部将氏は「僕は“パワープレー”で育ってきたので、それが一概に悪いわけではないと思う。でも今の時代は『考えなさすぎ』という部分もある。一社会人として誰かの指示を待つのではなく、例えば『今日は17時定時だけど21時まで働いたから、明日は昼出社にする』など、自分で考えて変えていく。そうすればパワハラはなくなるのでは。(他社では)8時から17時までなんとなくダラダラして、それを指摘すると『パワハラじゃないですか?』とか『僕やってるんで』とかが多い」と述べた。

 そんな阿部氏の会社では自主性を持った人を採用することで“会社による自主性の押し付け”も生じていないという。

 対照的に、和歌の浦温泉 萬波MANPA RESORT代表取締役の坂口宗徳氏は「社内パワハラはあった」と語る。

「社内で『パワハラ・セクハラはありますか?』というアンケートを取ったところ、役職についている人の多くは『ない』、社歴が浅い人の一部は『ある』と答えた。そこで、若い女性社員に『どういうことがパワハラ?』と聞くと『私ではないが、調理部で料理長が弟子を怒鳴りつけている。それがイヤだ』と。それを受けて私は『時代が令和なのでやめてください』と料理長に伝えた。怒鳴る声がお客様に聞こえると本末転倒という理屈もあり、料理長は納得した」

 これを受けて番組MCの古舘伊知郎は「やはり、日頃からのコミュニケーションの土壌がある。そうでなければ『わかってねえな』と反発する人だっているはずだ」と感心し、坂口氏は「料理人には恵まれた社長人生だと思っている」と返し、古舘は「そう思えるあなたがすごい」と驚いた。

「自分が決定して従業員に動いてもらう」

 倉敷外語学院 理事長 大山正史氏は「経営者は毎日決断する存在。従業員が決めて、万一大きな間違いをして会社が傾くと泣いても泣ききれない。だから、私はパワハラでもなんでも自分が決定して従業員に動いてもらう。経営者の指示でパワハラと言われるのであれば仕方がない。弁護士もいるし、受けて立つ」と述べた。

 この発言に対し古舘は「そのくらい腹をくくらなきゃダメという面も正直ある。職種・企業体によっても違うが綺麗事ばかりではない」と理解を示した。

 大山氏はパワハラにならない伝え方を弁護士に確認したり、弁護士に同席してもらうなどの対応を心がけているという。

ABEMA TIMES

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