「食事会に呼ばれていくと男性が」「一晩過ごすことをお断りしたら…」元グラビアアイドル・小阪由佳が語る、“20年前の芸能界の当たり前”
2025年5月24日(土)12時0分 文春オンライン
今から約20年前、「ミスマガジン2004」でグランプリを獲得するやグラドル界を席巻し、バラエティ番組にも引っ張りだこだった元グラビアアイドルの小阪由佳(39)。
2009年に芸能界をフェードアウトしてから15年経ち、今は自ら芸能事務所の社長として奔走する日々を送るなか、密かに芸能活動も復活させている。そんな小阪が、20年前の芸能界に思うこと、“あの時自分に足りなかったもの”について、口を開いた。(全3回の1回目/ 続きを読む )

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グラドル時代は「1キロ単位の戦いだった」
——今、グラドル時代を振り返って楽しかったですか? それとも辛かった?
小阪由佳さん(以下、小阪) デビューしてすぐに忙しくなったので、当時の記憶がほぼないんですよね。とにかく1日1日結果を出したいっていう闘争心の塊で、楽しかったですけど、メンタル的には辛かったかな。
——「結果」というのは、どういったことが小阪さんにとっての「結果を出す」ですか?
小阪 「次」に呼ばれることです。
グラビアならいい写真を撮影してもらう、バラエティ番組なら面白い発言したり、いいパスをしたりする。あの頃はその瞬間を楽しむというよりも、次に繋がったかなという確認作業の連続でした。
——グラビアのお仕事で大変なことはありましたか。
小阪 体型維持は大変でしたね。まだ若くて知識もなく、食べなきゃ痩せるって本気で思っちゃってたんで、無茶なダイエットもしました。
グラビアは基本的に水着なので、1キロ増えただけで、身体のどこかに絶対出る。私はウエストに出るタイプだったので、そこがちょっと太くなるだけで、全部が丸く見えちゃう。1キロ単位の体重との戦いでした。
しかもグラビアの撮影って朝から入ることが多くて、前日の夜食べたものがまだ消化されていなかったりする。始発から終電までスケジュールが詰まっている状態で、どうやってスタイルを管理していいのかはすごく悩ましかったです。
20年前の芸能界「一晩過ごすことをお断りしたら…」
——20年前の芸能界って、テレビがイケイケだった頃ですよね。でも今やフジテレビは中居さん問題で揺れてるし……当時芸能の仕事をしていて、理不尽なことはありませんでしたか。あるいは、セクハラやパワハラを耳にしたことは?
小阪 私、あまり大御所と会わないようにしてたんです。
今のフジテレビ問題のような噂は、流れてきていましたよ。会った後、一晩過ごすことをお断りしたら呼ばれなくなるという噂もあったし。私にも「大御所の方が会いたいって言ってたよ」という連絡が来ることもありましたけど、全部断ってました。
——断っていたんですね。
小阪 仮にプライベートで会って、何か粗相をして干されるぐらいなら、そもそも会わない方がいいという考えだったんです。
ガンガン会いに行って営業をかける子もいましたけど、私の場合はありがたいことに仕事が忙しかったので。変に会ってへそ曲げさせて、「あいつはNG」とか言われたら怖いと思っていて。
——メリットがあるかどうかよりも、リスクを取らない方を選んだと。小阪さんは、結構堅実なタイプですか?
小阪 実はすっごい堅実なんです。だから芸能も5年しか続かなかったのかなと思います。
芸能活動って、あまりにも不確定要素が多いじゃないですか。今はSNSやYouTubeがあるので、自分のタイミングで自分のファンを増やすこともできるけど、昔は自分のストックが自力で作れない時代で、そんな権限もない。仕事が来なくなった時の予測が立てられないのは、だいぶキツかったですね。
「食事会に呼ばれていくと男性が…」“消費”された経験
——それで、ちょっとメンタルも不安定に?
小阪 そうですね。3年ぐらいはがむしゃらに走っていたけど、当然下がる時期もあって。その下がった時期に「このまま上がらなかったらどうしよう」って焦ったまま、なかなか芸能活動にポジティブにはなれなくて。
——グラビアからの引退を決意したのは、そのタイミングですか?
小阪 先が見えない行き詰まり感と、その頃人に利用されて裏切られたことも相まって、 “自分に何も残ってない”感じが襲ってきちゃったんですよね。何も自分のなかで培えていない虚無感というか。
——人から利用されたというのは、どういった……?
小阪 例えば食事会に呼ばれて行くと、そこに男性がいるんですよ。その時は一緒にご飯食べて、わーって楽しく過ごすだけなんですけど、後々、呼んでくれた人が私を連れていくことで高額のお金を受け取っていたと知ってしまった、ということがありました。
グラビアアイドル自身はそんなに給料がいいわけではないのに、周りは私を利用してお金を稼ぐ。自分の手元には何も残らないのに、他人のために自分の価値が消費されているように感じて。
〈 49kgの美脚グラドル→75kgの“お腹ダルダル”状態に「太りなさいと言われて…」小阪由佳(39)が語る“激太り時代”の衝撃の真相 〉へ続く
(吉河 未布)
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