「コメディでよかったのかなって」松岡昌宏 『ミタゾノ』が中山美穂さんの遺作になった心境とは

2025年5月24日(土)11時0分 女性自身

女装した家政夫が、派遣先での仕事を完璧にこなしながら、その家庭や家族に巣食う根深い汚れまでもスッキリと落としていく。人気ドラマシリーズ『家政夫のミタゾノ』の舞台化第2弾、『家政夫のミタゾノ THE STAGE レ・ミゼラ風呂』が開幕した。


「第1弾公演は東京と大阪のみだったのですが、今回はいろんな地域に行けるかもしれないと聞いて、その“餌”に食いつきました(笑)。僕らの時代で言えば、『この街にドリフが来た!』という感覚で観ていただきたいな、と。テレビで観るミタゾノとは少し違う姿をお届けできるのではないかと思っています」


そう語るのは、約10年にわたって主人公・三田園薫を演じている松岡昌宏(48)。そもそもミタゾノのドラマ自体が舞台芝居を映像化したようなもので、舞台化はごく自然だったと語る。


「普通のドラマでは、ああいう動きや発声はしないですからね。『むすび家政婦紹介所』のみんなも舞台芝居ができるので、舞台になったからといって特に変える必要はないんです」


前作を通じて感じた舞台版ミタゾノの面白さは、ライブ感にあるという。


「僕自身、演劇と呼ばれる作品では絶対にアドリブを入れないタイプなんですが、この舞台では“ここで一言”といった即興的な要素が多々ありました。それは初めての経験で、面白かったかな」


さらに、本作が長年にわたって親しまれてきた理由についても分析する。


「癖の強いものに対する拒否反応かな、と思うんです。最初は苦手だけど、食べ慣れると好きな人はハマる、そんな“パクチー”のような存在なのかなと」


3月に終了した第7シーズンには、昨年12月に急逝した中山美穂さんがゲスト出演。自身の代表作とも言えるミタゾノが、中山さんの遺作となったことについて、心境をこう語った。


「いつか僕が向こうに行ったときに、“最後がミタゾノで大丈夫でしたか?”って中山さんに聞いてみたいです。コメディでよかったのかなって……」


そんな松岡は、函館と東京の二拠点生活を始めたという。


「10歳まで北海道で育って、年を重ねるにつれて、やっぱり故郷で仕事ができたらいいなと思うようになったんです。その理由のひとつは、“老後がある”と思っていないから。人にはそれぞれ寿命がありますし、60歳を超えて何かを始めるのは大変。健康なうちにおいしく酒を飲みたいなら、今行け! と。今は北海道の仕事もいろいろやらせていただいていて、4分の1くらいは向こうで暮らせたらいいなと思っています」


【INFORMATION】


舞台『家政夫のミタゾノ THE STAGE レ・ミゼラ風呂』


東京・EXシアター六本木にて6月8日まで上演中。この後、大阪、石川、愛知、広島、宮城と全6都市を巡回の予定。


ヘアメーク:赤塚修二
スタイリング:井元文子
衣装協力:ON the CORNER

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