小泉進次郎農相 コメ価格下落へ大きな壁 青山和弘氏が裏事情を解説「チーム小泉を作れていない」
2025年5月25日(日)16時36分 スポーツニッポン
元日本テレビでジャーナリストの青山和弘氏が25日、ABEMA「ABEMA的ニュースショー」(日曜正午)に生出演し、自民党の小泉進次郎農水相を巡る農政改革の裏事情を解説した。
コメ価格の高止まりが続く中、江藤拓前農水相の「私はコメを買ったことがない」とした一連の発言などが問題視されて辞任。後任に就いた小泉氏は、さっそく市場を視察したり、価格高止まりの一因だった入札制度の中止、5キロ当たりのコメ価格を2000円台にすることなどを掲げた。
前任者の失言による“緊急登板”となった小泉氏だが、青山氏によると、超えなければならない壁が存在しているという。「今回、小泉さんがが農水大臣になって1週間で、一気にコメの値段が下がるかってなっていますけど、江藤さんの代わりに行っているので、農水省は副大臣も政務官も江藤さんの(時の)ままなんです。チーム小泉を作れていないんです」。小泉氏といえば、周囲に有能なスタッフがいることでも知られるが、今回は途中からの就任というところがネックだという。青山氏は「内閣改造で行ったなら、副大臣や政務官は小泉さんがいいと思う人を連れて行くけど、できていない」と解説した。
今後の小泉氏について、「こういうところを含めて、チームをちゃんと作れるかというのも、これから農水族の人と対峙していくなら必要」と青山氏。一方で、同氏の取材では、自民党農水族のドンと呼ばれる森山裕幹事長が、周囲に「進次郎に変なことはさせませんから」と話しているという。
コメ価格の下落を足がかりに、小泉氏が思い描く改革路線を進められるかは未知数。青山氏は「こういう人事にも手を突っ込ませないということも、実は森山さんが既に周辺には言っている」とも付け加えていた。