第1子妊娠中の中川翔子 楳図かずおさん作品を「いつか読ませたい」「怖い、美しいに触れる事が一番大事」
2025年5月28日(水)13時52分 スポーツニッポン
昨年10月28日に88歳で亡くなった漫画家の楳図かずお(うめず・かずお、本名一雄=かずお)さんのお別れの会が28日、東京都武蔵野市の吉祥寺エクセルホテル東急で営まれた。タレントの中川翔子(年齢非公表)、漫画家の里中満智子氏、伊藤潤二氏、高橋のぼる氏が囲み取材に応じた。
楳図さんの大ファンで自身の芸名を楳図さんの代表作「漂流教室」の主人公・高松翔にあやかって付けた中川。黒いワンピースの喪服姿で取材に応じ、「本当に先生、寂しいです」と目を赤くした。
「母が楳図先生の漫画をたくさん押し入れの中に集めていたので、電気が切れた廊下の中でこっそり楳図先生の怖い漫画を読んでいました」と自身の幼少期を振り返り、「本当に重要なイマジネーション、脳みそを育ててくれた時間だと思っています」と感謝した。
辛い学生時代も楳図さんの作品が心の支えになったという。「学生時代で辛い時があった時も先生の作品を模写していると、絵という物への興味と驚きと色んな気持ちを先生の漫画からいただきました」と語った。
自身は現在第1子を妊娠中。「怖いという気持ち、美しい物に触れる色んな要素が先生の漫画に詰まっているので、子供時代に怖い、ワクワク、面白い、美しいに触れる事が一番大事だと思うので、もちろんいつか読ませたいなという気持ちです」と宣言。「世界中の子供たちに怖い思いをしてほしいですね。イマジネーションのためとても素晴らしい事だと思います」と語った。
「楳図先生の心は時をも越え、いろんなものを漫画という面白い世界でアートとして教えてくれていたんじゃないかなと思うと、本当に我々人類が存在する限りずっと楳図先生の作品が教科書になるような気がします。まだまだ読み返す度に新しい発見があるそんな気がします」と語った。
いつごろに出産予定かを聞かれると、「頑張ります。今は元気です」と笑顔で答えた。
楳図さんは1936年9月生まれ、和歌山県出身。55年に「森の兄妹」でプロ漫画家デビュー。ホラー漫画の第一人者として活躍した。代表作は「漂流教室」「まことちゃん」など。ホラー漫画を軸にSF、ギャグと幅広い分野で漫画文化へ貢献した。