中川翔子 楳図かずおさん別れに目に涙浮かべ「寂しい」 芸名由来は「漂流教室」「語り続けることが使命」
2025年5月28日(水)13時40分 スポーツニッポン
昨年10月28日に88歳で亡くなった漫画家の楳図かずお(うめず・かずお、本名一雄=かずお)さんのお別れの会が28日、東京都武蔵野市の吉祥寺エクセルホテル東急で営まれた。タレントの中川翔子(年齢非公表)、漫画家の里中満智子氏、伊藤潤二氏、高橋のぼる氏が囲み取材に応じた。
楳図さんの大ファンの中川。黒いワンピースの喪服姿で取材に応じ、「本当に先生、寂しいです」と目に涙を浮かべた。
楳図さんの作品の魅力について「漫画という枠を超越した怖いだけじゃなくて美しい。そして様々な感情をイマジネーションさせてくれる本当に宇宙の中でも特異点だったなっていうのはとても感じています」と語った。
自身の芸名は楳図さんの代表作「漂流教室」の主人公・高松翔にあやかって付けたという。「翔子という名前を勝手にいただいた。お会いできた時には、あの怖いタッチからは想像できないぐらい、いつも笑顔の印象で先生からいただいた“またね”の言葉をいつも胸に生きてきました」と人柄をしのんだ。
「もう直接“またね”って言えない日が来てしまったのが本当に今も信じられない気持ち」と悲しみをあらわにし、「この素晴らしいアートを作ってくれた先生の功績を、次の世代までずっとずっと語り続けていくこと、そして先生に大好きを伝え続けること、これが使命なんじゃないかなと思っています」と語った。
楳図さんは1936年9月生まれ、和歌山県出身。55年に「森の兄妹」でプロ漫画家デビュー。ホラー漫画の第一人者として活躍した。代表作は「漂流教室」「まことちゃん」など。ホラー漫画を軸にSF、ギャグと幅広い分野で漫画文化へ貢献した。