令和の名を背負って――HelloYouth槙宮令乃「私の時代」を駆け抜ける

写真を拡大

　福岡を拠点に活動するアイドルグループ「HelloYouth」（ハローユース）の槙宮令乃が、新アルバム「僕らは全力で青春やってんだ！」の発売を受け、メールインタビューに応じた。アイドルとしての出発点、名前に込めた思い、そして今なお燃え続ける情熱の源泉とは。（「推し面」取材班）

「私もアイドルになりたい」。その想いが明確になったのは、事務所の先輩・LinQのライブを初めて見た日だった。小さな頃から歌うことも踊ることも好き。幼心の中でステージはずっと光り輝いていた。「今こうやって活動出来ていることが、すごく幸せです」。憧れを現実に変えた喜びを改めてかみしめた。

　芸名には“決意”を込めた。「見た目も雰囲気もかっちりとした苗字にしたかった」という「槙宮」と、本名と同じ響きで「令和の令」を採用した「令乃」。そこに込めた意味はただひとつ——「私の時代だ！！！」

　座右の銘は「初心忘るべからず」。そしてもう一つ大切にしている言葉は「愛をくれた人に愛を返せる人間になる」。ファンに誠実であること。自分自身と向き合い続けること。その二つを大事にしながら「槙宮令乃」という存在を日々のライブで証明している。

　HelloYouthの一員で良かったと実感できる瞬間がある。大きなイベントに出演できた日や、移動中のとりとめのない会話。仲間と過ごす時間が、何よりも心の支えだ。

　活動の中で、伝えたいことやしたいことがうまくパフォーマンスで表現できないと落ち込むことはある。「今も色々な感情と戦っています」。もどかしさがないわけではない。

　それでもライブやイベントを重ねていくことで「自分をより客観的に見よう、感じようと思うことができるようになりました」。悔しさは成長の糧になることを理解している。だからこそ、全力のパフォーマンスに観客は心を引き寄せられる。

　「やる気しかないです。燃えています」。令和の字を宿したアイドルが、グループを福岡から全国へ引き上げていく。