【名人戦】前夜祭 1勝3敗の永瀬拓矢九段「私の課題の先手番。一手一手考えるのが重要」
2025年5月28日(水)19時19分 スポーツニッポン
29、30日に茨城県古河市で指される将棋の第83期名人戦7番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)第5局を前にした28日、藤井聡太名人(22)=王将含む7冠=と永瀬拓矢九段(32)が現地入りし、対局場検分などを行った。
午後6時から催された前夜祭では、将棋好きで有名だった同市出身の俳優、故渡辺徹さんの次男で俳優の渡辺拓弥(29)がサプライズで登壇。父・徹さんと将棋を指したエピソードを披露し「まさか藤井名人、永瀬九段と同じ壇上に立てるとは」と感慨深くスピーチした。
1勝3敗でカド番に立つ永瀬は「茨城に来るのは初めてという結論に達しました。あしたからは地元のおいしいものをたくさん食べると思います」と参加者を和ませた後「私の課題の先手番。一手一手考えるのが重要で、目の前の一局一局の勝負を一生懸命がんばりたい」とあいさつ。3連覇に王手をかけている藤井は「私も茨城県にうかがうのは今回が初めてだと思います。古河と言えば茨城県で唯一、東北本線が通るところですね」と得意の鉄道豆知識を披露し「(敗れた)第4局の反省も踏まえて、より良い内容の将棋を指していきたい」と意欲的に話した。
第5局は29日午前9時に開始する。