八代目尾上菊五郎、ティファニーから贈呈の祝幕を披露「この菊の花のように高潔な気持ちで」

2025年5月29日(木)11時58分 オリコン

『六月大歌舞伎』祝幕お披露目会見に出席した八代目尾上菊五郎 (C)ORICON NewS inc.

 歌舞伎俳優の尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎が29日、東京・歌舞伎座で行われた歌舞伎座『六月歌舞伎』祝幕お披露目会見に登壇し、ティファニーから贈られた祝幕を前に6月興行への意気込みを語った。

 紋付袴姿で花道から登場した八代目菊五郎は、ティファニーから贈呈された祝幕を眺め感無量の表情。ティファニーブルーの中に富士山のように大きく描かれた大輪の菊の花の前に立って会見がスタート。「本日はお忙しい中お集まりいただきまして本当にありがとうございます」と御礼を述べたあと、「菊の花言葉は“高潔”でございます。高潔な気持ちで、大輪の花を咲かせるように親子で襲名披露興行を懸命に努めたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします」とあいさつした。

 襲名については「先人から名前を受け継ぐだけではなく、技や心を継ぎ、その受け継いだことを世界に広く伝えていくというのが襲名だと思っております」と語った八代目菊五郎。「これから菊五郎菊之助として、伝統を、歌舞伎の良さを世界の皆様に広めていきたいと思っていたところに、ティファニー様からお声がけをいただきまして、まさに伝統を世界の皆様にお伝えする公演になるのではないかと思っております」と明かした。

 会見終了後の退場時には、再び立ち止まって祝幕を眺め「すてきですねえ」としみじみつぶやき、報道陣に笑顔を見せて舞台袖から退場していった。

 祝幕とは、今回のような襲名披露の際に、後援会や贔屓から俳優に提供される特別な引幕として、定式幕の替わりに用いられるもの。歌舞伎座では通常、黒・柿・萌葱の「定式幕(じょうしきまく)」を引幕(ひきまく)として用いる。

 襲名興行の2ヶ月目「六月大歌舞伎」での祝幕は、グローバルラグジュアリージュエラーであるティファニーからの贈呈で、日本画家で鎌倉女子大学教授の大河原典子氏が原画を手がけた。画題は「菊富士曙(きくふじあけぼの)」。

オリコン

「ティファニー」をもっと詳しく

「ティファニー」のニュース

「ティファニー」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ