八代目尾上菊五郎がティファニー贈呈の祝幕をお披露目 「夢のよう。高潔な気持ちで懸命に勤める」
2025年5月29日(木)13時16分 スポーツニッポン
歌舞伎俳優の八代目尾上菊五郎(47)が29日、東京・歌舞伎座で自身の襲名披露「六月大歌舞伎」(6月2日初日、歌舞伎座)の祝幕をお披露目した。
幕は世界的ジュエリーブランド「ティファニー」が贈呈された。大河原典子氏が原画を担当し、題名は「菊富士曙」。菊の花(菊五郎)を富士山に見立て、背景にはティファニーブルーのグラデーションが取り入れられている。日が昇り、右下から左上に向かって夜が明けていく様子が描かれている。大輪の菊の脇にはつぼみも描かれており、一門のさらなる発展が祈念されている。
花道から登場した菊五郎はこの祝幕に見入った様子。「菊の花言葉は高潔です。この菊の花のように高潔な気持ちで大輪の花を咲かせられるように親子で襲名披露興行を懸命に勤めたいと思います」と気持ちを新たにした。
自身の結婚指輪もティファニーだという。「節目、節目にティファニーさんの品がわれわれ家族のもとにありまして、このような襲名興行にも贈呈していただけるのは夢のような話。とても感激して、この場に立っております」と感謝を口にした。
六月の公演に合わせて、銀座三越では29日から6月30日まで「尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎 尾上丑之助改め六代目尾上菊之助 襲名展」を実施する。この日は、祝幕披露に先立ちテープカットを実施した。菊五郎は「三越様は午前10時から開店しておりますので、ここでお弁当を買って歌舞伎座の方に来ていただいて、ぜひゆったりとした気分で六月の公演を見てください。六月の公演を見ていただいた方は襲名展を見ていただいて、三越様でお買い物をしていただきたいと思います」と呼びかけた。