【ドラマニア】良い意味で裏切られた!? 夏クール「勝手にベスト3」

2018年9月28日(金)7時45分 シネマカフェ

石原さとみ「高嶺の花」(C)NTV

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段々と涼しさが増し、秋めいてきたこの季節。全ての夏ドラマが放送を終了を迎えました。そこで今日は、毎クール全ての作品をチェックしているドラマニアな筆者が厳選の総括! 7月クール「勝手にベスト3」をご紹介していきましょう。


■第1位:めくるめく“裏切りの嵐”
先の読めない展開に惹きつけられた「高嶺の花


タイトルの通り、抜群のルックスと圧巻の出で立ちで主人公の令嬢・月島ももを演じきった石原さとみさん。そんな彼女がストーカー未遂で訴えられるという衝撃の第一話に始まり、本作ではそこからの“裏切りの嵐”がとにかくスゴかった! どこからどこまでが表の顔で、何が裏の顔なのか? 華道の名門・月島流の家元を演じた小日向文世さんをはじめ、戸田菜穂さん、千葉雄大さん、大貫勇輔さん、香里奈さん…最終回を迎えるまで登場人物達の本音が見えないスリリングな展開がとても魅力的なドラマでしたね。

誰かを傷つけるその罪悪感で、自分の心の傷から目を背ける——止めどなく続く負の連鎖を断ち切ったのが、峯田和伸さん演じる街の平凡な自転車・風間直人の存在です。相手がどんな敵意・悪意を向けて来ようとも、両手を大きく広げて笑顔で受け止める。劇中の人物だけでなく、自ずと視聴者も惹きつけられていく絶対的な人柄。まさに、野島伸司さんが描く珠玉の純愛エンターテインメントと言えるでしょう。生け花のシーンは、映像美も素晴らしかったです。


第2位:息つく間のない攻防戦
“正義”の表裏をストレートに描いた「絶対零度」


誰かにとっての“正義”は、誰かにとっての“悪”——犯罪が発生する瞬間に立ち会う未然犯罪捜査チーム(通称・ミハン)は、止めどなく沸き起こる世の中の不条理に真っ向から立ち向かっていきます。語弊を恐れずに言うならば、毎話後味の悪さが斬新なドラマだったなぁと。個人情報を国家が管理し、SNSが爆発的に飛躍する現代において、決して遠い話ではない。身につまされるようなストーリーが非常に印象的でした。

さらに、視聴者が本作を自分事として捉えていることの象徴として挙げられるのが、放送折り返しとなる第6話。「ミハンメンバーの中に、法で裁けない犯罪者を成敗している人物がいる」と、犯人予想が大加速——Twitterのタイムラインが「絶対零度」で埋め尽くされる事態に。細かな伏線を丁寧に読み取り、物語の行く末を案じてヒートアップする視聴者の連帯感…まさにドラマの醍醐味を感じる瞬間です。

潜入捜査(変装も多数)あり、アクションあり! 刑事ドラマの面白さがギュギュッと詰まったおすすめの一作となりました。


第3位:極上のホームドラマが誕生
“愛”の真意に気づかせてくれた「義母と娘のブルース」


「ぎぼむす」の略称で知られる話題作! 綾瀬はるかさん演じるバリバリのキャリアウーマン・亜希子が義母として新たな人生を踏み出す、家族の“愛”の物語。事件モノが多い夏クールの中で、ひと際ほっこり——異彩を放つ極上のホームドラマでした。

第1話から最終回まで、およそ10年の月日を描くという長期的な設定にも関わらず、飽きることなく楽しめるのが本作の特徴。毎話ストーリーが緩急に富んでいて、登場人物たちの懐の深さ・温かさに触れる度、笑って泣けるのが良いんですよね。

頭脳明晰、判断力もズバ抜けているため、一見計算高く見られがちな亜希子ですが、その実は、真っ直ぐにしか生きられない不器用な人間。まるで生まれたての子どものように直球で物事を受け止め、時に反省・涙しながら成長していく背中が、見る者の心に大きな感動を届けてくれました。

血のつながりが無いからこそ、新しい形の“愛”が生まれる。現代に寄り添った名作の誕生です。まだ見ていないという方は是非一度、ご覧くださいませ。

いかがでしたか?
次回は、秋クールのおすすめ作品をまとめてご紹介予定です。お楽しみに〜。

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