深海資源のグリーン開発を支援、「冷湧水生態系研究装置」が広州で建設開始―中国

2025年3月3日(月)4時0分 Record China

中国の国家重点科学技術インフラ「冷湧水生態系研究装置」の建設が広州市で着工しました。

中国の国家重点科学技術インフラ「冷湧水(れいゆうすい)生態系研究装置」の建設が2月28日、広州市で着工しました。この装置は中国科学院南海海洋研究所が主導し、建設を担当する「海底実験室サブグループ」「シミュレーション・サブグループ」「支援基盤サブグループ」の3部分で構成され、世界初の2000メートル級海底設置型有人長期滞在深海実験室となります。



冷湧水装置は完成後、深海の極限環境における生命起源の解明やメタンハイドレートなど深海資源のグリーン開発の先端基礎研究やハイテク研究開発に先進的なプラットフォームを提供し、中国の深海科学研究における重要なブレークスルーとなり、「海洋強国」戦略と「カーボンニュートラル・カーボンピークアウト」目標の実現に貢献します。



「冷湧水」とは、海底からメタン・硫化水素・二酸化炭素(CO2)などのガスが、地質構造の変化で海底から湧き出て海水に溶け込む、いわゆる冷水湧出帯の海水を指します。同装置は5年をかけて、世界初の2000メートル級海底設置型有人滞在実験室の完成を目指します。冷湧水システムに特化した世界初の大型科学装置として、完成後は冷湧水の形成メカニズムの解明を通じ海洋科学の飛躍的発展を促し、深海の技術進歩をけん引するものと期待されています。(提供/CRI)

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