雲南省、茶葉の運搬でドローンが活躍―中国

2025年3月13日(木)12時20分 Record China

雲南省では茶葉の運搬でドローンが活躍しています。

中国の南部では春の茶摘みの季節を迎えています。雲南省臨滄市臨翔区邦東郷の昔帰村では、従来までと異なり、ドローンが「空の茶ルート」で効率的に稼働しています。摘み取ったばかりの茶葉をドローンでつるして輸送することで、山の下にある製茶所にわずか1分で届けることができ、輸送時間が大幅に短縮されただけでなく、茶葉の鮮度も確保されました。



村の名前に由来する昔帰茶は「新鮮さ」ゆえに値段が高かったのですが、山間部の道路条件に制限され、従来は茶農家の人手に頼って運搬されていたため、少なくとも40分はかかっていました。新鮮な茶葉は高温で風通しの悪い環境では劣化しやすく、茶葉の品質に悪影響を与えていました。この難題に対して、臨翔区の関係部門はドローン輸送の方法を模索し、新鮮な茶葉の「快速輸送」を実現させ、昔帰茶の本来の香りを最大限に保つようにしました。



臨翔区商務局電子商取引センターの楊滔主任によると、現在使用されているドローンの1回の最大荷重は85キロで、新鮮な茶葉の完全な状態での輸送率は99.2%に上昇し、人件費は70%減少しました。また、ドローンにはハイビジョンカメラが搭載されており、全過程をモニタリングすることができます。これまでに10世帯の茶農家が関連企業と協力協定を締結しており、今年の春茶シーズンには、ドローンが昔帰村で最も忙しい「輸送作業員」になるとみられています。



ドローンは茶葉の輸送に応用されているだけでなく、臨翔区の農業生産の多くの段階でも重要な役割を果たしています。最近、螞蟻堆郷邦谷村にある3500ムー(約235ヘクタール)のナッツ林の上空で、2機の植物保護ドローンが事前に設置されたルートに沿って往復し、無公害農薬を正確に散布しました。



農家の楊天富さんは、「以前は作業員を雇って農薬を散布してもらい、1人1日当たり最多で4ムー(約0.27ヘクタール)を散布していたが、今ではドローンで1日に100ムー(約6.7ヘクタール)以上を作業することができる。これまで5日間かかっていた散布作業が、今ではわずか2時間で完了する。作業費用は、1ムー(約0.067ヘクタール)当たり30元(約610円)しかかからなかった。時間を節約するだけでなく、コストも大幅に削減された」と話しました。(提供/CRI)

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