「軍事的緊張が危険水準」北朝鮮、米戦略爆撃機飛来に反発
2025年4月17日(木)15時22分 デイリーNKジャパン
北朝鮮国防省は16日、米韓が「戦略爆撃機B-1Bを動員した挑発的な連合空中訓練を強行した」と非難する報道官談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。
韓国国防省によると、米韓は15日、北朝鮮の核・ミサイル開発による脅威をを念頭に、米国の戦略爆撃機B-1Bが参加する合同訓練を実施した。
こうした動きに対して談話は、「米国は、重なる誇示性の軍事行動によってわれわれに対する対決的姿勢と意志を十分に示した」とし、「今回、強行された米・韓の軍事的妄動は、わが国家の安全に対する露骨な威嚇であり、地域の軍事的緊張を極度の危険水準に格上げさせる重大な挑発である」と非難した。
また、「朝鮮半島に対する米国の戦略手段の展開が非常措置の一環ではなく、日常的な軍事的慣行として固着されており、地域の安全環境を脅かす変数ではなく、常数であることを示している」と主張した。
そのうえで、「わが国家の主権領域と地域情勢に重大な危険をもたらす米国の虚勢性の軍事行動が必ず自国の安全保障状況にも深刻な否定的結果を招きうるということについて強く警告する」と強調した。