人口の多い中部地域の1~3月期の消費が急速な伸びを維持―中国

2025年4月22日(火)11時30分 Record China

黄淮海平原、長江中流など人口が密集し、都市化率が比較的低い地域では、社会消費財小売総額が比較的高い伸びを維持しています。

中国国家統計局がこのほど発表したデータによると、今年の第1四半期(1〜3月期)、全国の社会消費財小売総額は前年同期比4.6%増の12兆4671億元(約240兆8470億円)で、価格要因を差し引いた実質は4.8%増となりました。特に3月の社会消費財小売総額は5.9%増加して、1〜2月の伸び率を1.9ポイント上回り、2024年以降の各月の伸び率を超えています。



国家統計局がウェブサイトで発表したデータによると、31省(自治区、直轄市を含む)の1〜3月期の社会消費財小売総額の伸び率が5.5%以上となったのは14省で、そのうち6%を超えたのはチベット、湖北、河南、内蒙古、遼寧、新疆の6省(自治区)となっています。このほか、山西と寧夏は5.9%、安徽は5.8%に達しています。



その中でも、昨年の社会消費財小売総額上位10省のうち、中国中部の湖北と河南の2省の今年1〜3月期の社会消費財小売総額の伸び率は31省の中で上位の2位と3位にランクされています。



湖北省統計局が発表した2025年1〜3月期の湖北経済運営状況によると、1〜3月の省全体の社会消費財小売総額は前年同期比7.3%増の6887億1900万元(約13兆3050億円)で、前年の通年の伸び率を2.2ポイント上回っています。業種別の伸び率では、年間の主要営業収入が2000万元(約3億8600万円)以上の卸売業が3.7%増、小売業が11.1%増、宿泊業が6.0%増、飲食業が10.6%増となりました。



また、河南省統計局が発表した2025年1〜3月期の全省経済運営状況によると、1〜3月の省全体の社会消費財小売総額は前年同期比7.0%増の7400億5400万元(約14兆3230億円)で、前年同期の伸び率を1.4ポイント上回り、全国平均よりも2.4ポイント高くなっています。



全般的に見ると、黄淮海平原、長江中流など人口が密集し、都市化率が比較的低い地域では、社会消費財小売総額が比較的高い伸びを維持しています。これらの地域は人口が密集していると同時に、長江デルタ、珠江デルタ、環渤海という三大経済圏に隣接していることから、交通インフラの整備に伴って三大経済圏との分業協力がますます強まり、沿海地域からの大量の産業移転が進み、消費をけん引する上でますます重要な役割を果たしています。



都市別に見ると、近年、三線都市、四線都市および県域経済が発展するのに伴って、映画館やコーヒーショップ、ミルクティー専門店なども次々と中小都市への進出に力を入れており、これらの中小都市住民の消費意欲が高まり、消費セクターの伸びが際立っています。(提供/CRI)

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