毛納村のモデルチェンジ、山奥の貧困村が人気観光地に―中国
2025年4月29日(火)18時30分 Record China
毛納村は近年、茶葉の摘み取り、民俗体験や熱帯雨林の夜景観光、星空を楽しむキャンプなどを企画し、さまざまな場所からの観光客を引き付けています。
中国南部の海南省五指山の熱帯雨林の奥にある毛納村は主にリー族が暮らしていますが、交通が不便で資源に乏しいため、長い間にわたり貧困に苦しんできました。しかし近年、村人がお茶と観光を融合させた発展モデルにより、生態系を修復して豊かになりました。
変化は10年余り前に始まりました。大葉茶という茶葉が大いに売れたことは村人に希望をもたらしました。しかし、やみくもに林を切り開いて栽培を拡大したため、生態系が破壊され、茶葉の品質も低下しました。村がピンチに陥った時に村民委員会は生態科学技術チームを導入し、「林茶共生」という理念を普及させ、合理的な栽培を行って熱帯雨林を保護しました。生態系の修復のおかげで、毛納村の大葉茶は欧州連合(EU)の有機認証を取得し、海外にも販売されるようになりました。
茶葉産業の回復は新たなチャンスをもたらしました。観光業が急成長したのです。村はインフラを整備し、村人の接客研修を行い、住民は「連花酒坊」や無形文化遺産の展示と実演、長いテーブルに料理を並べた「長卓宴」を催して観光客を迎えるようになりました。!<1402086>
毛納村は近年、茶葉の摘み取り、民俗体験や熱帯雨林の夜景観光、星空を楽しむキャンプなどを企画し、さまざまな場所からの観光客を引き付けています。2022年からは累計14万人以上の観光客を受け入れ、観光収入は700万元(約1億4000万円)を突破しました。(提供/CRI)