300万人が犠牲になった「ベトナム戦争」終結から50年…ホーチミンで式典・軍パレードも
2025年4月30日(水)13時53分 読売新聞
ベトナム戦争終結50年の式典で披露された軍のパレード(4月30日)=水野哲也撮影
【ホーチミン=竹内駿平】ベトナム戦争の終結から30日で50年となり、南ベトナムの首都サイゴンだったホーチミンで大規模な式典が開かれた。軍のパレードも行われ、国営メディアなどによると、1万3000人が参加した。中国とラオス、カンボジアの軍部隊も含まれるという。
ベトナム戦争は、東西冷戦下で社会主義陣営の北ベトナムや南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)と、米国が支援する南ベトナムが戦った。米軍は1965年に北ベトナムへの大規模爆撃作戦「北爆」を開始し、本格的に戦争に突入したが、激しい抵抗に遭い、73年に撤退。北ベトナムは75年4月30日、サイゴンを陥落させ、戦争は終結した。
戦争では南北合わせて約300万人が犠牲になり、米軍側も約5万8000人が死亡したとされる。街中ではこの日、国旗の柄のシャツなどを身に着けた人も多く、祝賀ムードに包まれた。