米国とウクライナ、天然資源の権益に関する協定に署名
2025年5月1日(木)8時0分 読売新聞
アメリカとウクライナの国旗=ロイター
【ワシントン=池田慶太】米国、ウクライナ両政府は30日、同国の天然資源の権益を巡る協定に署名したと発表した。ロシアによるウクライナ侵略の和平交渉が停滞する中、仲介役の米国とウクライナが関係強化に踏み出した。
両政府の発表によると、協定は共同で管理する「米国・ウクライナ復興投資基金」の設立が柱だ。ウクライナでの新規の資源開発から得られる収益の50%を基金に移管し、ウクライナの経済復興に投資する。米ブルームバーグ通信は、ウクライナのレアアース(希土類)や石油、天然ガスなどの資源開発において、米国が特権的なアクセスを得ることになると報じた。
協定は当初、2月末にトランプ米大統領とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の間で署名を予定していた。署名直前、ホワイトハウスでの会談中に両首脳が口論となり、延期された。