トランプ大統領「フーシ空爆を停止する」…オマーンが仲介「紅海などの航行自由確保で合意」

2025年5月7日(水)10時51分 読売新聞

イエメンへの軍事攻撃が開始されたのを見届けるトランプ大統領(3月15日)=ロイター

 【ワシントン=淵上隆悠、エルサレム=福島利之】米国のトランプ大統領は6日、イエメンの反政府勢力フーシへの空爆を停止すると表明した。オマーン政府は同日、同国の仲介により、米国とフーシが停戦に合意したと発表した。

 トランプ氏は、ホワイトハウスでカナダのカーニー首相と会談した際、記者団に対し、「フーシはもう戦いたくないという意向を示した。その意思を尊重し、空爆を停止する。彼らは降伏した」と語った。空爆の目的はフーシが紅海などで米国の船舶を攻撃するのを止めることだったと述べ、「フーシは『もう船舶を爆撃しない』と言っている。その言葉を受け入れたい」と語った。

 オマーンのバドル・ブサイディ外相はX(旧ツイッター)で、「紅海などで互いを標的にせず、航行の自由を確保する」ことで米国とフーシ双方が一致したと明らかにした。

 米中央軍は3月にフーシへの空爆を開始し、4月27日付の声明によると、800以上の標的を攻撃した。 一方、イスラエル軍は6日、フーシが支配するイエメンの首都サヌアの国際空港などを空爆した。フーシが運営するテレビ局「アルマシラ」によると、3人が死亡、38人が負傷した。5日の空爆に続くもので、死者は2日間で計7人、負傷者は計77人になった。イスラエル中部テルアビブ近郊の国際空港に4日、フーシが発射した弾道ミサイルが着弾しており、これに対応した作戦という。

 これに関連し、フーシ幹部はイエメンのサバ通信に対し、今後もイスラエルへの攻撃を続けると主張した。

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