【写真公開】金正恩氏が日本の対岸に建設する「未知の巨大施設」

5月16日(水)6時44分 デイリーNKジャパン


米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)は3月、民間衛星企業のプラネットが同月11日に撮影した衛星写真を元に分析した結果として、北朝鮮が弾道ミサイルの発射実験を行ってきた東海岸・元山(ウォンサン)の空港一帯で未知の施設を造成中であると報じた。


ミサイル爆発事故も


VOAは、一帯の海岸に、半円形の構造物など建物の基礎と思われるものが確認されたと指摘。また、工事用のトラックが行き来しており、青い屋根のプレハブ、工事中の道路なども確認されたと伝えた。工事は非常に大規模なもので、今年1月20日前後に始まったものと見られるという。


そして今月14日、この「未知の施設」の正体が明らかになった。朝鮮労働党機関紙・労働新聞が同日、第4面の約3分の1を割いて、元山葛麻(ウォンサンカルマ)海岸観光地区の建設現場の写真を紹介したのだ(下段)。


この現場はもともと、中距離弾道ミサイル「火星10」(ムスダン)や、短距離地対艦ミサイルの発射実験が行われていた場所だ。昨年3月には、運搬中だったミサイルが爆発する事故も起きた。



金正恩党委員長は今年1月1日の施政方針演説「新年の辞」で、今年の経済政策の重要課題のひとつとして「元山葛麻海岸観光地区の建設を最短期間内に完工」すべきことを挙げた。


金正恩氏は、避暑地として知られる元山を国際的な観光地に育成するため、国際空港やスキー場など、様々なリゾート施設を建設しているのだ。ちなみに、彼がこの地域の開発に並々ならぬ熱意を注ぐ理由について、米政府系のラジオ・フリー・アジアは以前、次のような内部情報筋の話を伝えている。


「金正恩氏の生まれた場所は公表されていないが、元山の金正日氏の別荘だという説がある。地元でも『金正恩氏は元山沖の島で生まれた』との噂を誰もが聞いている。それで金正恩氏は、馬息嶺スキー場、国際空港などを建設し、国際観光特区にしようとしているようだ」


元山と言えば、かつては日本の新潟との間を貨客船「万景峰」号が結んでいた都市である。また、金正恩氏の母・高ヨンヒ氏は大阪出身だ。金正恩氏自身も幼少の頃、他人名義のパスポートで日本に遊びに来たことがあると伝えられる。日本の対岸に大規模リゾートを建設するのは、日朝関係を巡る何らかのビジョンがあってのことなのだろうか。



一方、金正恩氏は最近、元山にワールドクラスのカジノホテルを建設するよう指示したとの情報があり、事実なら同観光地区内に立地する可能性が高いと見られる。ただ、羅先(ラソン)市の経済特区に作られた香港資本のカジノホテルは、売春の巣窟になるなど、イメージがあまりよくない。



果たして、金正恩氏は愛してやまない元山に明るい未来をもたらすことができるのだろうか。

デイリーNKジャパン

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