イーロン・マスク氏、政権離脱表明「無駄削減の機会を与えてもらったトランプ大統領に感謝したい」
2025年5月29日(木)11時5分 読売新聞
イーロン・マスク氏(3月24日、ホワイトハウスで)=ロイター
【ワシントン=池田慶太】米国のトランプ政権で政府効率化省(DOGE)を率いた実業家のイーロン・マスク氏は28日、X(旧ツイッター)への投稿で政府の職を離れると発表した。「特別政府職員」としての任期が間もなく満了するとし、「政府の無駄な支出を削減する機会を与えてもらったトランプ大統領に感謝したい」とつづった。
マスク氏は、昨年の大統領選でトランプ氏陣営に巨額の献金を行い、当選の立役者となった。政権発足後はDOGEを仕切り、連邦政府職員の大量解雇や政府機関の閉鎖など無駄削減を断行したが、強引な手法は反発を招いた。
マスク氏は投稿で「DOGEの使命は時間とともに強まるだけだ」と訴えた。今後は業績が低迷する電気自動車大手テスラの経営に集中する方針で、政治献金についても大幅に減らすと表明している。