日米韓首脳会談で歴史的進展、各国民の民度問われる今後の展開
2023年8月21日(月)6時0分 JBpress
髪を染めても欧米人にはなれない
キャンプ・デービッド山荘での日米韓首脳会談は、歴史的な「
中国が苛立っていることは想像に難くない。
中国の外交の最高責任者、王毅国務委員は会談に先立ち、
「
「人は自分のルーツがどこに繋がっているか知っておく必要がある」
日韓の米国との共有する価値観を基盤とした安全保障、
日韓ともに、そのへその緒は中国を師とする漢字圏文化、
国家とは、第三国からの脅威から守るために言語や習慣、文化、
(China blasts US-Japan-South Korea summit, warns of ‘contradictions and increasing tensions’)
韓国の尹錫悦大統領を褒めちぎる米メディア
米メディアは総じて、今回の3首脳会談をポジティブに報じた。
ワシントン近郊のキャンプ・
特に、韓国の尹錫悦大統領が北朝鮮の核・ミサイル開発、
一向に支持率の上がらないバイデン大統領だが、キャンプ・
(U.S.-Japan-South Korea Summit)
ニューヨーク・タイムズのコラムニスト、デイビッド・
「高齢問題とか(次男ハンター氏の裁判沙汰など)
「民主党は、
政権交代があっても公約は維持できるか
ところが、東アジア、
外交専門誌の「フォーリン・ポリシー」のアレキサンドラ・
「
「尹錫悦氏と岸田氏の後継者が3か国による首脳会談(
(U.S., South Korea, Japan Bolster Ties at Camp David Summit)
岡目八目、英国営BBC放送のローラ・バイカー氏は、
「(木やプラスチック製のピースを積み上げて)タワーを作るテーブルゲームの『
「東アジア関係は堅固に見えても、
(U.S., South Korea, Japan Bolster Ties at Camp David Summit)
日韓問題に詳しい大手紙の外交担当記者、G氏はこう述べる。
「自民党長期政権が続く日本や民主、
「だが、韓国はリベラル派と保守派とで対日問題への認識が大きく異なる。次の
世論を説得せぬ尹錫悦氏の「危険な賭け」
現にリベラル系のハンギョレ新聞は、社説で『
「歴史を無視し世論を説得しようともせず、
「長期的には韓日関係もむしろ不安定にする可能性が高い」
「北朝鮮の核危機に対応するため米日との協力を強化したとしても、
(韓米日軍事協力へと突き進む尹大統領の危険な賭け)
もっとも、そうした韓国の国内事情を見越して3首脳は日米韓首脳会
日米韓首脳会談制度化で国内混乱抑える
米海軍大学校の韓国問題専門化のトーレンス・
「日米韓首脳会談を制度化させたこ
(US Expected to Expand South Korea and Japan Security Links at Summit)
日米韓首脳会談は、1994年11月、村山富市首相、ビル・
北朝鮮核危機を受けた米朝枠組み合意が交わされた直後で、
2000年代に入り、
だが、
同盟軽視のトランプ政権、対日強硬の文在寅政権が誕生すると、
北朝鮮や中国の脅威に加え、
オバマ米政権下の副大統領として日韓関係改善に尽くしたバイデン
関係改善の「影の仲介役」だった。
発表された共同声明「キャンプ・デービッドの精神」
「我々は決意を分かち合い、
「日米韓は現在、
(Camp David Principles)
来年は韓国総選挙、自民党総裁選、米大統領選が続く。
「制度化」
もし、韓国で文在寅氏のような大統領が再び出てくれば、王毅氏は「
その大統領は「キャンプ・デービッド宣言」を破棄するのか。
機能しなければ、その時は王毅氏の高笑いが聞こえてきそうだ。
筆者:高濱 賛