「カバー」を付けると、iPhoneの寿命が縮む? 考えられるリスクとは【専門家が解説】
2025年5月3日(土)21時15分 All About
iPhoneにカバーを付けて使っている人も多いはず。しかし、適切なカバーを選ばなければ、iPhoneに悪影響を及ぼす可能性があることをご存じでしょうか。「All About」インターネットサービスガイドのばんかが解説します。
「All About」インターネットサービスガイドのばんかが解説します。
(今回の質問)
カバーを付けると、iPhoneの寿命が縮みますか?
(回答)
基本的に、適切なカバーを使用すればiPhoneの寿命が縮むことはありません。むしろ、物理的なダメージ(落下、擦り傷など)を防ぐため、カバーは寿命を延ばす効果があります。しかし一部の品質の悪いケースでは、iPhoneに悪影響を及ぼす可能性があると考えられます。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
カバーがiPhoneに与える影響
前提として、カバーがiPhoneに与える悪影響としては、以下のようなものが考えられます。熱がこもってしまう
一部のカバー、特に通気性の悪いものは、iPhoneの放熱を妨げることがあります。iPhoneは高温に弱く、バッテリーの寿命が短くなってしまうことも考えられます。ゴミやホコリが蓄積してしまう
カバーとiPhoneの間にゴミやホコリがたまってしまうことがあります。これが摩擦を引き起こし、iPhoneの外装に傷がつくこともあるのです。寿命を縮める可能性のあるカバーの特徴
とはいえ、基本的には適切なカバーを選べば寿命が縮むことはありません。むしろ、物理的なダメージを防いでくれます。では反対に、「iPhoneの寿命を縮めてしまうカバー」とは、いったいどのようなものなのでしょうか。
通気性が極端に悪いもの
通気性が悪いとiPhoneが放熱できず、内部温度が異常上昇してしまいます。特に夏場は高温になりやすく、バッテリーの劣化を早める可能性があります。硬い素材で精度が悪いもの
カバー自体が硬くて弾性がなく、かつ、密閉性が高過ぎてiPhone本体を圧迫してしまうようなケースは、ボタンの故障やフレーム変形のリスクがあります。このほか、ケースに定めている対象モデルと異なるiPhoneの機種で使用するのも避けた方がよいでしょう。
適切なカバーの選び方
iPhoneの寿命を縮めず、むしろ伸ばしてくれるような、適切なカバーにはどのような特徴があるのでしょうか。1. 通気性・放熱性に配慮されている
ケースを装着するとiPhoneに熱がこもってしまうのは、一般的に周知されている事実です。そのため、放熱性・通気性に配慮したケースも珍しくありません。個人的におすすめなのが「バンパータイプ」のケース。iPhoneの側面のみを保護するケースで、背面が開放されているので放熱性が高いのが特徴です。iPhone本来のデザインも活かされるのも魅力ですね。2. 適切なフィット感
iPhoneのサイズにピッタリとフィットするケースを選びましょう。また、ボタンや充電ポートなどが適切に使用できるような設計でなくてはいけません。3. 信頼できるブランド・メーカー
Amazonや楽天市場では、中国産の安価なケースも多数販売されています。低品質なケースも少なくないため、注意して購入した方がいいでしょう。おすすめなのは、やはり著名なブランドやメーカーのケースです。古いモデルのiPhoneから開発しているブランドであれば、経験と実績があるので安心できます。
この記事の筆者:ばんか
月間50万PVを達成している「あなたのスイッチを押すブログ」を運営するブロガー。iPhone・Mac・Evernoteなど、ITサービスやガジェットの使い方を取り上げ、ビジネスやライフスタイルを楽しく便利にするヒントを紹介している。本業はホームページ制作会社のディレクター。
(文:ばんか)