AIエージェントは業務にどう根付くか - IBMの戦略から見る実装のポイント
2025年5月21日(水)6時0分 マイナビニュース
日本IBMは5月20日、5月6日〜7日に米ボストンで開催した年次カンファレンス「Think 2025」で発表された、AIエージェントなどに関する説明会を都内で開催した。
エンタープライズAIの価値を最大化
説明会の冒頭で、日本IBM IBMフェロー執行役員 コンサルティング事業本部 最高技術責任者二上哲也氏は、Think 2025について「エンタープライズAIの価値を最大化し、AIの構築・運用を効率化することでAIのROI(投資対効果)を高め、ビジネスの成長を実現することが可能になり、重要であることが議論された。AIエージェントが非常に注目されたカンファレンスだった」と振り返った。
同氏は、エンタープライズAIの価値を最大化するためにThink 2025で発表された各領域における新ソリューションを紹介した。
AIエージェントは「IBM watsonx Orchestrate」によるAIエージェントの構築・運用の効率化、LLM(大規模言語モデル)では独自モデルの最新版「Granite 4.0」と「Model Gateway」、生成AI学習は「IBM watsonx.data」の生成AIデータベース、InstructLabでの個別追加学習、基幹系でのAI活用では「IBM LinuxONE 5」、システム連携は「IBM webMethods Hybrid Integration」、量子コンピュータでは理研の「富岳」などのHPC(スーパーコンピュータ)と量子コンピュータ「IBM Quantum System Two」の融合がアナウンスされた。
AIファーストを支援するための新製品
続いて、日本IBM コンサルティング事業本部 AIエージェント事業 事業部長の鳥井卓氏と、同 テクノロジー事業本部 Data and AI エバンジェリストの田中孝氏が、IBMにおけるAIエージェントに関する取り組みを解説した。
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